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つながるクルマのソリューションを考えるBOSCHの展示─CES12017

2017/3/11(土)

CESではここ数年、スマートハウスやIoT関連のソリューションを中心に発表を行っているBOSCH。なおかつ今年は2種類のパーソナルアシスタントロボットやAIによるコンシェルジェサービスの提供など、未来的なライフスタイルの提案で話題になっていたが、自動車についても近未来的な技術を発表し、注目を集めていた。

プレス向けカンファレンスに登壇したWerner Strutht取締役は冒頭で「IoTとスマートソリューションの活用によって、2020年までにあらゆる製品のコネクテッド化する」と発表。モビリティにおいてもスマートホームやスマートシティと相互作用できる技術を開発するとし、新しいコンセプトカーを通じて実現の可能性を発表した。

その一つがドライバーモニターで、顔認識機能を使ってドライバーを判断し、座席やステアリング、ミラーの位置から温度まで、その人の好みに応じたセッティングができるインテリジェントなパーソナライゼーション機能を備えている。運転中の眠気を探知したり、注意が散漫になったりよそ見をしている場合には警告を行う。クラウドと連携してメールのやり取りや情報検索、ストリーミング音楽やビデオの提供などもでき、ドライバーの快適性を高められるとしている。

コクピットのデザインについても先進的なアイデアを提案しており、ハプティクスとよばれる触感技術を使って、ジェスチャーコントロールを可能にしている。イギリスのブリストルで開発された最新技術で、超音波センサーで手の位置や動きを正確に把握することで様々なものがコントロールできる。

同じハプティクス技術でタッチスクリーンモニターにまるでボタンが付いているような触感を与えることができ、画面を見ずに操作ができるほか、誤操作を減らすことで運転中の注意力をそらさないようにするのが狙いだ。

また、車載用ディスプレイとしては初のOLEDディスプレイを開発。明るくクリアで見やすい表示ができるようにしている。

ミラーカムシステムは、外部ミラーをカメラに置き換えることで、車の周囲の情報を状況にあわせてわかりやすく表示するソリューションだ。左右の日ラーに近い見やすい位置にディスプレイがあり、高速道路を走っている場合は後方の状況がわかりやすいように、市街地を走っている場合は全体的に情報がわかりやすいよう表示が自動で切り替わり、夜間もコントラストを調整して視野を向上させることができる。

 

ドライバーとマシンのインターフェイスのあり方を考える

自動車全体の自動化やデジタル化によって、ドライバーがマシンを操作するヒューマンマシンインターフェイス(HMI)の役割も重要になってくる。BOSCHでは自動運転に切り替える際の動作として、あえて2つのボタンを同時に操作する方法を提示し、運転の主導権がどちらにあるかを明確にしている。また、どの程度自動運転を続けた方がいいかを環境センサーなどを使って計算し、ドライバーにとって適切なバランスを提案することも研究している。

他にも運転中に様々な情報とアクセスし、たとえば、家の冷蔵庫の中を確認して買物が必要かを判断し、それらを買えるお店を提案するアプリの開発も進めている。さらに、自動決済機能ソリューションも開発しており、ガソリンスタンドでの支払いなどを安全で簡潔に済ませられるよう金融サービスとの提携をすでに始めている。

事故や衝突などの緊急状態を認識して救助コールを発信する機能も開発している。シガーソケットに簡単に差し込めるデバイスに加速度センサーを搭載し、衝突を自動で検知してスマートフォンアプリから緊急コールと位置情報の発信を行う。衝突の衝撃の大きさも自動で分析して判断し、ドライバーが直接状況を説明できる場合は通話を行い、難しい場合は即座に救急車を呼ぶといった設定ができる。

これらの機能によって車はもう一つの快適なパーソナル空間になり、2025年には年100時間を費やすようになることを目指している。

 

スマートシティ開発や実証実験にも取り組む

今年のCESイノベーションアワードでBOSCHは、スマートソリューションに関する3部門で4つの賞を獲得している。いずれもオートバイ向けで、ライダー向けのインフォメーションシステムと、小型二輪車とスクーター向けにネットワーク化された安全ソリューションである。

スマートシティの開発に向けた大規模な実験と開発にも取り組んでおり、サンフランシスコの海軍造船所ほかの跡地に、住宅地やオフィス、ショッピングモール、公園など擁したウォーターフロントコミュニティを開発するなど、スマートタウンの開発を進めていることが紹介された。

都心部で大きな問題になっている駐車場の問題にも取り組んでいる。平均で30分、3マイル(約5キロ)を駐車のために無駄に走らせているという調査結果があり、特に深刻な状況にあるサンフランシスコにおいて、公共駐車場の空き情報を提供する実証実験を行う。超音波センサーを使ってリアルタイムに空きスペース情報を共有し、待ち合わせに近い場所を優先して案内するなどの機能も提供する計画だ。

 


 

BOSCHはセントラルエリアにブースを出展。メディア発表では自動運転自動車システムの根幹にも関わっていくとし、独自のナビゲーションシステムなどを紹介。スマートホームやパーソナルロボットも含めたトータルコンシェルジュ的なサービスの一つとしてクルマを位置付けている。自動運転よりもスマートシティ寄りの開発で、サンフランシスコ市内で自動で駐車場を探して、駐車までしてくれるシステムの実証実験を開始したと発表。

 

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