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高速バスにダイナミックプライシング導入 京王電鉄バスがサービス開始

2020/12/14(月)

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システム導入イメージ

株式会社空(以下、空)は、京王電鉄バス株式会社(以下、京王電鉄バス)の高速バス座席予約システム「SRS」にて、バス事業者向けにダイナミックプライシング機能を提供するサービスを12月17日から開始する。

SRSは、京王電鉄バスが運営する高速バス座席予約システムで、バス利用者向けにはWebサイト「ハイウェイバスドットコム」で高速バスの予約・決済サービスを提供している。予約・発券に加え、精算、利用分析機能も有する高速バス基幹システムだ。

また、空は「MagicPrice」という名称の、データ取り込み・分析・価格決定を高速化するダイナミックプライシングシステムを提供している。

今回、SRSとMagicPriceが連携することで、SRSを利用するバス事業者はダイナミックプライシングを活用した座席販売が可能になる。また、高速バスの利用客は、ダイナミックプライシングの需要と供給に応じて価格が変動する仕組みによって、それぞれのニーズに応じた運賃で乗車券を購入することができる。(12月17日の開始時点でダイナミックプライシングシステムを活用した販売を行う路線は一部のみ)

これまで、高速バスは時期によって需要が大きく異なり、利用客の人数差が生じていた。繁忙期の需要集中による乗車不可をはじめとした問題の解決策である続行便(需要集中に対応する臨時増便)も、要員不足やターミナルの発着枠の制限により困難だったという。

また、一部路線で便ごとに運賃を変化させる運用を人力で行っていたが、運賃設定担当者の負担増加や業務の属人性が課題となり、路線数増加の障壁になっていた。

そのような中、限られた便数の中で利用客の満足度向上とバス事業者としての収益確保を両立するためにダイナミックプライシング機能を活用することが、繁忙期の乗車不可を減少や閑散期の安価な利用を促進につながり、結果的により多くの利用客に便利な高速バスを提供できるという考えから、今回の導入に至った。

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バス事業者側のMagicPrice操作画面



また、京王電鉄バスは、MagicPriceの導入を契機に、SRSの高速バス基幹システムとしての競争力を高め、高速バス座席販売のデファクトスタンダードを目指している。

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