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観光特化の自動運転ツアーを三宅島で開催 旅行者からもモニター募る

2018/10/25(木)

自動運転EV観光用モビリティ「eCOM-10(イーコムテン)」イメージ

自動運転EV観光用モビリティ「eCOM-10(イーコムテン)」イメージ

株式会社近畿日本ツーリスト首都圏、アイサンテクノロジー株式会社、及び株式会社アークノハラ、国立大学法人群馬大学、は、東京都および、公益財団法人東京観光財団が委託する「島しょ地域交通サービス」事業を受託し、実用化に向けた検証として、「東京の島しょ地域」のひとつである三宅島で自動運転車両を活用したモニターツアーを実施すると発表した。
東京都と東京観光財団では、多摩・島しょ地域への旅行者誘致につなげる取り組みとして、旅行者が観光地を快適に移動できるような交通サービスの整備を推進しており、当該事業を4者が連携して運営する運びとなった。「二次交通の課題」、「高齢化問題」、「人手不足対策」等を見据えて、今後の技術革新が見込まれるモビリティを活用し、『旅行者が観光地を快適に移動できる環境を整備し、旅やライフイベントの充実が可能となるサービス』の確立を目指す。自動運転車両の試乗会は実用化に向けて各所で開催が始まっているが、観光目的に特化した実施はまだ例が少ない。

■モニターツアー実施内容

自動運転自動車「eCOM-10」(アークノハラ・群馬大学次世代モビリティ社会実装研究センター共同研究体)および「Milee」(アイサンテクノロジー)」の二種類の自動運転車両の試乗体験を中心としたモニターツアーを実施。関係者モニターツアー(出発日12月9日/対象者:三宅村観光関連事業者、旅行会社など)約20名と、抽選で選ばれた一般モニターツアー(出発日12月13日)20名の2回のツアーを実施し、意見交換会やアンケートにより自動運転自動車を活用した観光振興を検証する。
 

1.自動運転EV観光用モビリティ「eCOM-10(イーコムテン)」

車両は、群馬大学が社会実装研究用に提供する16名定員の国産車両です(写真上)。アークノハラと群馬大学の共同研究体により三宅島阿古地区約3.2kmのガイド付き観光ツアーを実現している。ハワイのトロリーバスを彷彿させる観光に適した電気自動車で乗り降りが便利なシャトルバス的な活用が想定される。本事業でも民宿が密集する阿古地区とふるさとの湯を結ぶシャトルバスとして運行し、溶岩地帯の海岸線を通過することで(夜間走行では星空観賞タイムを設定)付加価値を高める取り組みを行う。

自動運転EVワンマイルモビリティ「Milee(マイリー)」(イメージ)

自動運転EVワンマイルモビリティ「Milee(マイリー)」(イメージ)


2.自動運転EV「Milee(マイリ―)」乗車

「Milee(写真上)」はハンドルやアクセル、ブレーキを一切必要としないラストワンマイル向けの完全自動運転EV。今回は三宅村交通公園内での試乗となるが、将来的には三宅島における巨樹・巨木の森や火山見学など個人旅行に対応した新しい観光商品への利用が期待されている。

■各社の役割

・株式会社近畿日本ツーリスト首都圏:旅行企画・実施、実施運営、全体調整
・アイサンテクノロジー株式会社:車両提供、運営協力
・株式会社アークノハラ・国立大学法人群馬大学:車両提供、運営協力

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