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日本初の観光型MaaS「Izuko」伊豆半島での実証実験 Phase2実施 その詳細はーー?

2019/11/21(木)

東急株式会社 都市交通戦略企画グループ 課長 森田創氏

東急株式会社、東日本旅客鉄道株式会社、株式会社ジェイアール東日本企画は、伊豆半島にて2019年1月から実施している、鉄道、バス、AI オンデマンド乗合交通、レンタカー、レンタサイクルといった交通機関を、スマートフォンで検索・予約・決済し、目的地までシームレスに移動できる2次交通統合型サービス「観光型MaaS」の実証実験(以下、本実証実験)の「Phase 2」を、2019年12月1日から実施すると発表した。11月20日の記者説明会で、その詳細を公開した。

株式会社ジェイアール東日本企画 常務取締役 営業本部長 高橋敦司氏



2019年1月1日~6月30日まで実施した「Phase 1」では、専用MaaSアプリケーション「Izuko」が、当初想定を大幅に上回る23,231ダウンロードを獲得するなど、好調に推移した半面、ダウンロードの手間を含めた操作性や、サービスエリアの限定性、商品の幅、運用面など、多くの課題が浮き彫りになった。

これらを踏まえ、これらを踏まえ、「Phase 2」では、「Izuko」の基幹部分を、ダウンロードが不要なWebブラウザシステムに切り替え、操作性や運用性を大幅に改善する。またJR伊東線(熱海駅~伊東駅)区間をはじめとするサービスエリア拡大や、デジタルチケットの商品メニュー拡大のほか、実装を見据え、伊豆の多客期(2~3月)にあわせて実施する。


さらに、本実証実験の定性目標に掲げた、オンデマンド乗合交通など新規施策を通じた地域課題解決の施策として、TV の操作だけで AI オンデマンド乗合交通が簡単に配車できる仕組みを導入し、より多くの人が利用できるよう利用手段を充実させる。

Phase 2の詳細

1. 期間

2019年12月1日~2020年3月10日(101日間、伊豆半島の多客期)

2. Phase2の主なサービス内容

(1) システム:Webブラウザを使用
(2) 対応言語:日本語・英語に加え、繁体字を追加
(3) デジタルチケット
【デジタルフリーパス】
フリーエリアに JR伊東線(熱海駅~伊東駅)の区間が加わったほか、熱海市内のバス乗り放題チケットなど新たに4種類が加わり、計6種類を発売(Phase 1では2種類)
【デジタルパス】
「アカオハーブ&ローズガーデン」や「伊豆・三津シーパラダイス」など新施設などが加わった全12種類の観光施設入場券のデジタルパス(Phase 1では7種類)のほか、下田市内で運行する AI オンデマンド乗合交通のチケットや伊豆各地で使える観光体験チケットを発売

(4) AI オンデマンド乗合交通
運行範囲が大幅に拡大。観光施設、行政機関、病院、宿泊施設など11カ所が増え、27カ所の停留所で運用(Phase1では16カ所)。地元住民向けに、自宅のTVでの配車予約の仕組みを試行。

(5) その他の機能充実
・経路検索機能の充実(鉄道、バスに加え、飛行機、船舶が検索対象に追加)
・予約機能の充実(レンタサイクル「伊豆ぽた」のサービスを、伊豆高原駅に加え伊豆急下田駅でも試行)

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