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unerry、国交省主導の整備・オープンデータ化プロジェクトに参画

2021/4/7(水)

リアル行動データプラットフォーム「Beacon Bank」を運営するunerryは3月30日、国土交通省が主導する、日本全国の3D都市モデルの整備・オープンデータ化プロジェクト「PLATEAU」に参画することを発表した。

unerryは以前より、三菱地所と連携して大手町、丸の内、有楽町エリア(以下、大丸有エリア)の三菱地所が持つフィールドに約700個のビーコンを設置し、流動人口のデータ化やスマートシティに向けた取り組みを推進している。

その発展的な取り組みの1つとして2社は連携し、センサーなどから取得したデータをもとに、建物や道路等のインフラ・経済活動・人の流れ等の様々な実社会の要素をサイバー空間上に「双子(ツイン)」のように再現するデータを、都市のデジタルツイン実現に向けたユースケースとして26日から公開している。

公開しているのは、大丸有エリアにおける地下空間や建物階層別データを含む人流データをAI解析することにより生成した、1分単位の立体と時間を組み合わせた「4次元混雑度」と「駅からの流入」データだ。それぞれ同時間帯の混雑度を5段階評価で可視化し、「PLATEAU」のサイト上で誰でも閲覧することができる。

ビル内の階層別混雑度は、大丸有エリア各ビルのフロアを、「オフィス」と商業施設を中心とした「非オフィス」の機能に合わせてゾーニングして評価する。「駅からの流入」データは、ビルごとに時間別にどの駅からの流入人数が多いかの割合を表している。

これらのデータを組み合わせることにより、例えば、求められる街機能の時間帯別把握や、そこに向けての公共交通機関の利用状況の把握などが可能となり、都市計画やエリアマネジメントにおける示唆を得ることができる。

なおunerryは、今回の取り組みが、Society5.0にむけた各地のまちづくりDX推進のヒントとして、あるいは「PLATEAU」上のさまざまな分野を横断するデータとの重ね合わせによる新たな社会課題解決のきっかけとして、役立つことを願うと述べている。

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