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西東京バスとヤマト運輸が貨客混載を本格開始 バス事業者では関東初の総合効率化計画認定

2020/12/11(金)

西東京バス株式会社(以下、西東京バス)とヤマト運輸株式会社(以下、ヤマト運輸)は、東京都あきる野市と檜原村を結ぶ路線バスで宅急便を輸送する貨客混載について、12月1日から、本格的な運用を開始した。この事案は関東で初めてバス事業者として国土交通省より総合効率化計画に認定されている。
西東京バスが運行する、武蔵五日市駅バス停~数馬バス停間の路線バスは、あきる野市と檜原村を結ぶ唯一の公共交通機関として地域住民の重要な交通手段だが、人口減などの要因で路線維持が課題となっている。

一方、ヤマト運輸は、あきる野五日市センターに午後到着する宅急便を檜原村の利用客に届けるため、あきる野五日市センターと檜原村を、片道約40分かけて往復しており、サービス提供時間の確保と集配効率化に課題を抱えていた。

そこで両社は双方の課題解決に向け、昨年11月から貨客混載の実証運行を開始し、今年12月から本格的な運用を始めた。

また、先月バス事業者では関東初となる、物流総合効率化法に基づく「総合効率化計画認定」を国土交通省から受けた。この制度は流通業務の総合化・効率化を図る事業として、環境負荷の低減や省力化に資するものと認定を受け、支援が行われるものだ。

西東京バスは宅急便の輸送による新たな収入源を確保し、安定的な運行による地域住民の生活基盤の維持をめざす。ヤマト運輸は、セールスドライバーの運転時間を削減し、利用客との接点を増やし、サービスの向上を図りつつ、CO₂排出量の削減などにもつなげる考えだ。

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