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NearMeと彌榮自動車、京都定額観光シャトルの試験運行開始

2022/9/7(水)

使用する車両

株式会社NearMe(以下、ニアミー)と彌榮自動車株式会社(以下、彌榮自動車)は、「京都定額観光シャトル powered by nearMe.」(以下、京都定額観光シャトル)の試験運行を9月4日から開始した。9月1日付のプレスリリースで明かしている

ニアミーと彌榮自動車は、タクシー業界のDXのさらなる推進と次世代のシャトルのあり方を見据え、2021年4月に業務提携を締結した。「京都定額観光シャトル」は、ニアミーが展開しているシェアマッチングサービス“スマートシャトル”をベースに開発したサービスだ。運行エリア内であれば、出発地から目的地まで一人あたり500円から1000円の定額で利用することができる。

同サービスでは、専用の予約サイトにて出発地・目的地・人数・利用希望日時を入力することで予約可能だ。その後、AI活用により効率的かつスムーズな最適ルートにおける乗車マッチングを行う。

コロナ禍前、京都市には年間5000万人を超える※多くの観光客が訪れていた。しかし、トップシーズンを迎えると、観光客の規模が、市井の道路設備や公共交通機関のキャパシティを一時的に超えてしまうケースもあった。地元住民からは、「通勤・通学時間帯に路線バスに乗車できない」「バス停付近の歩道が利用者であふれかえってしまい、車道に出ないと通行できず危険」など、移動に対する不便さを訴える声があったという。両社は、アフターコロナを見据え、観光客に向けた新たな移動手段の選択肢として「京都定額観光シャトル」を展開する。これにより、地元住民の移動における不便さを未然に防ぐことを目指す。また、同サービスは、乗務員数が減少傾向にある中で、利用者からのニーズに応え続けるためのチャレンジという側面も持っている。

※京都市産業観光局「令和元年(2019年)京都観光総合調査」より

彌榮自動車は、ニアミーとの業務提携を通じて、MaaSの推進に向け、タクシーの効率的な事前予約・配車・活用の実証実験を重ね、時代に即した移動ニーズに対応できるノウハウの構築に取り組んでいる。ニアミー独自のAIを活用したマッチングと最適化システムによって、繁忙時間帯と閑散時間帯によってあらかじめ最適な配備台数を調整する。そして、乗務員の効率的な配置だけでなく、燃料等の消費を抑制することでSDGsの取り組みを推進していく予定だ。

なお、両社は、同サービスの展開を通じて、今後高まる移動のニーズに対応するだけではなく、アフターコロナで予想される地域特有の社会課題を解決していくと述べている。

■ニアミー代表取締役社長 髙原幸一郎氏のコメント
「ニアミーは、社会のあらゆる“もったいない”を解決する会社でありたいと考えています。『京都定額観光シャトル』を通じた今回の彌榮自動車さんとの挑戦は、これまで取り組みをさせて頂いた、日々の業務における顧客視点の“攻めのDX”とは一線を画すもので、アフターコロナを見据えた地域特有の課題解決に向けたものです。サービスに直接触れる人だけではない、地域社会への貢献を見据えた彌榮自動車さんのチャレンジをご一緒させて頂けることに対して、非常に光栄に思います。」

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