日産、経営再建計画Re:Nissan発表 2026年度までに黒字化へ
2025/5/20(火)
日産自動車(以下、日産)は5月13日、目標や主要な取り組みについて見直しを行い、事業回復に向けた事業構造の実現を目指す経営再建計画Re:Nissanを発表した。
今回の計画では、変動費の削減、固定費の削減、生産の再編と効率化、人員の削減、開発の刷新、市場戦略と商品戦略の再定義、パートナーシップの強化を重要ポイントとして挙げている。
具体的には、固定費と変動費で計5000億円のコスト削減(2024年度実績比)を行い、2024年度から2027年度にかけて計2万人の人員削減を実施する(発表済の9,000人の削減を含む)。また、平均の労務費単価については、20%削減することを目指すという。
さらに、パートナーシップの強化について、三菱自動車とは、先日発表された次期型「日産リーフ」をベースとした北米市場向け新型BEVや、2025年度に市場投入予定のフィリピン向けの新型バンで協業。ホンダとは自動車の知能化・電動化における戦略的パートナーシップの枠組みにおける連携を継続するとのことだ。なお、日産は、今回の計画を着実に実行し、業績を回復していくと述べている。
■日産 社長 イヴァン エスピノーサ氏のコメント
日産は直面する2024年度の厳しい業績、変動費の上昇、不透明な市場環境に対応するため、私たちは迅速に自己改善を行い、より販売台数に依存しない収益性を目指します。新しい経営陣は目標を慎重に再評価し、確実に業績を回復させるためのあらゆる機会を積極的に検討しています。Re:Nissanはコスト削減、戦略の再定義、パートナーシップの強化を柱とした現実的な実行計画です
(出典:日産 Webサイトより)