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日産社長エスピノーサ氏に交代、執行役も刷新、社外取は留任

2025/3/12(水)

日産社長に4月1日付で就任するイヴァン・エスピノーサ氏

日産社長に4月1日付で就任するイヴァン・エスピノーサ氏

日産自動車はイヴァン・エスピノーサ チーフプランニングオフィサーが4月1日付で代表執行役社長兼CEOに就任すると3月11日、発表した。同日開催の取締役会で決議した。内田誠 社長兼CEOは退任後、6月開催予定の定時株主総会まで取締役職を継続する。ほか、4月1日付の執行役人事も発表した。

エスピノーサ氏、内田氏、木村康 独立社外取締役 取締役会議長が11日に会見した。社長交代の背景について木村氏は日産の置かれている状況を踏まえ、経営体制の刷新が必要と話した。

内田氏は、経営再建策「ターンアラウンド」の取り組みを発表し、事業運営を行っていく中で氏の経営責任を問う声が社外だけでなく従業員からも出ていることや、取締役会からの要請を踏まえると、「新しい経営体制に移行することが会社にとって最善と私自身も判断した」と述べた。

エスピノーサ氏は「私は日産はこんなものではないと心から信じている。この会社に安定性と成長を取り戻していきたい」と抱負を述べた。氏は03年に日産入社。メキシコ、タイ、東南アジア、ラテンアメリカなどの地域やグローバル商品企画などを担当し、18年に常務執行役員、19年に専務執行役員に就任した。「年齢も40代と若くエネルギッシュでこの難局を乗り越え、会社を未来へと力強く牽引してくれると期待している」(内田氏)という。

現在12人、うち8人が独立社外取締役の取締役会は定時株主総会後、内田氏と坂本秀行チーフモノづくりオフィサーが退任し、独立社外取締役は全員が留任の方向、アライアンスを組むルノーと執行側から選ぶ1人ずつについては調整中という。

質疑応答で「現在の日産の業績については取締役会にも執行側と同じく責任があると思う。執行側と同じく取締役会を刷新する考えがあるか」と問われた木村議長は「現在の日産の状況を非常に厳しくとらえており、責任の重大さも全員認識している。新しい体制を明確に構築することでこの状況を打破するという形をつくるのが最優先課題と確認している。現在の社外取締役は留任するけれども、新体制を明確に構築することが私どもの責任だと考えている」と回答した。

現在の執行役5人のうち内田氏と、それぞれ副社長を務める坂本氏、中畔邦雄氏は3月31日付で退任する。4月1日付の執行役新任者は平田禎治 常務執行役員、赤石永一 常務執行役員、ジェレミー・パパンCFOの3人。平田氏は坂本氏の後任としてチーフモノづくりオフィサーに、赤石氏は中畔氏の後任としてチーフテクノロジーオフィサーにそれぞれ就く。

※画像は日産ウェブサイトより

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