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日産が追浜の車両生産27年度に終了、日産九州と統合「国内車両生産の再編以降なし」

2025/7/15(火)

画像は日産自動車が5月に発表した経営再建計画資料より

画像は日産自動車が5月に発表した経営再建計画資料より

日産自動車は追浜工場(神奈川県横須賀市)での車両生産を2027年度末でやめ、グループ会社の日産自動車九州(福岡県苅田町)に移管すると7月15日、発表した。経営再建の一環。総合研究所や専用埠頭など工場以外の追浜地区の施設は稼働を続ける。イヴァン・エスピノーサ社長が同日会見した。生産終了後の工場は売却や「車両生産以外の目的変更」を考えるという

エスピノーサ社長はグループ会社、日産車体の湘南工場(神奈川県平塚市)に委託している「NV200 バネット」の生産を26年度末で終了するとも明らかにし、同社も発表した。エスピノーサ社長は、国内の車両生産の合理化は今回でおわりと述べた。

日産は5月、国内外の生産拠点を17カ所から10カ所に集約する経営再建計画を発表。中国以外での生産能力を年間350万台から250万台に減らすコスト削減策を進めている。


1961年に操業を始めた追浜工場は現在、「ノート」「ノートオーラ」を生産しており、従業員約2400人が働いている。従業員は27年度末まで追浜工場での勤務を続け、生産終了後の雇用と勤務については未定。追浜地区内やグループ会社への異動ほかの可能性を検討する。工場に原材料を納入する部品メーカーなどサプライヤーとも対応を協議する。

日産は追浜工場での雇用と勤務に関して方針を決め次第、従業員に通知し、労働組合との協議を開始する予定としている。また、生産終了後の工場の活用についてさまざまな可能性を検討し、複数の会社とも協議しているとエスピノーサ社長は話した。追浜工場の閉鎖に関する費用は現在評価中で、25年4-6月決算と同時に開示する計画。

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