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南城市で自動運転実証を開始 – 地域住民の足と観光二次交通を拡充

2024/10/15(火)

沖縄県南城市の自動運転実証ルート。世界遺産との間を結ぶ

沖縄県南城市の自動運転実証ルート。世界遺産との間を結ぶ

沖縄県南城市で自動運転技術を活用した交通の実証調査が開始される。南城市、NTT西日本、NTTビジネスソリューションズ、そしてマクニカが協力し、地域住民と観光客向けの新たな交通手段の実現を目指す。
沖縄県南城市は、自動運転技術による交通の実証・実装に向けた調査事業を2024年10月12日から10月18日まで行うと発表した。この事業は自動運転の社会実装コンソーシアムを構成する南城市、NTT西日本、NTTビジネスソリューションズの3者と、マクニカが連携して地域課題の解決を目指すものである。

南城市は約4万6000人の人口に対して、主要観光地の入域者数が約42万人と多くの訪問者を迎える観光地。世界文化遺産に登録されている斎場御嶽(せーふぁうたき)、久高島といった名所をもつ。一方で、住民・観光客の移動手段は自動車が中心。地域住民向けの持続的な交通手段と観光客の二次交通拡充を急務としている。

今回の調査事業では、自動運転レベル4の安全性確認を目指し、「自動運転モビリティの走行実証とリスクアナリシス」「高精度3Dマップの作成」「道路交通法および地域ニーズに基づいたルート情報の作成」の3種が行われる。

調査期間中は、「知念体育館前」から「がんじゅう駅」を経由して「斎場御嶽」まで自動運転EVバス「NAVYA EVO」を使用し、実証実験が行われる。乗車人数は10人で、バスは19km/hの速度で運行予定。

また、AIカメラ・センサーで交通情報を取得するリアルタイム交通マネジメントシステム(everfleet)」を導入して回遊性の向上を図る。

このプロジェクトは地域住民や観光客の移動ニーズを満たすための次世代公共交通機関網の構築を目指しており、調査結果を踏まえて2028年度にはレベル4自動運転サービスの実装を目指す。今回の取り組みにより、南城市の観光地を結ぶ新たな交通手段として、安全で高品質な自動運転サービスの実現に貢献することが期待されている。





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