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ソニー、CES2022にてVISION-S試作車両発表 事業会社も設立

2022/1/6(木)

VISION-S 02(左)
VISION-S 01(右)

ソニーグループ株式会社(以下、ソニー)は、「VISION-S」の新たなSUVタイプの試作車両や重点領域に対しての取り組みをCES2022にて発表した。1月5日付のプレスリリースで明かしている。

同社は、CES2020にて「VISION-S」を発表し、ブースにて試作車を展示した。2020年12月には欧州にて公道走行テストを開始し、イメージング・センシング技術やヒューマンマシンインタフェース(HMI)システム等の安全性やユーザーエクスペリエンスの検証を実施。2021年4月より5G走行試験を開始させるなど、ソニーの最先端技術を継続的に投入している。

SUVタイプの試作車両(VISION-S 02)では、公道走行試験等を展開しているプロトタイプ(VISION-S 01)と共通のEV/クラウドプラットフォームを採用した。VISION-S 01とともに、価値観が多様化する社会でのさまざまなライフスタイルへの対応を推進していくという。

また、同社は、VISION-Sの重点領域に対しての取り組みとして、「Safety」「Adaptability」「Entertainment」を紹介している。Safetyでは、LiDARなどの周囲360度に張り巡らされたセンサーにより安全運転を支援する。さらに、ADAS Level 2+の公道リリースに向けた機能検証を欧州で行っている。

Adaptabilityでは、ドライバー認証やパッセンジャーを見守るためのモニタリング機能を提供する。ジェスチャーコマンドや音声コマンドに対応し、ユーザーの好みに合わせて車両のディスプレイテーマや加減速音を設定できる機能も提供する。

さらに、5G通信を含めたモバイル通信を用いて、車両とクラウドシステムを連携させる。これにより、車両設定やキー施錠、ユーザーの設定を同期する。アップデートがOTA(Over the air)で車両へ反映されるため、セキュリティ面、サービス機能や付加価値提供を継続的に進化させることが可能だ。

また、同社は、日独を5Gでつないだ運転実験を実施している。VISION-S 01に搭載されたテレマティクスシステムを用いての低遅延伝送(映像・制御信号)や通信制御(監視・予測)等の技術向上にパートナーと連携し取り組んでいる。

Entertainmentでは、立体的な音場を実現するシートスピーカーと「360 Reality Audio」に対応したストリーミングサービスにより、没入感のある音楽体験を提供する。映像配信サービス「BRAVIA CORE for VISION-S」を搭載している。これにより、自宅のPlayStationにリモート接続してのゲーム体験や、新たにクラウド経由でストリーミングすることで、多彩なゲームを楽しむことができる。

なお、同社は、これらのモビリティ体験の進化や提案を今後さらに加速させるため、2022年春に事業会社「ソニーモビリティ株式会社」を設立する。そして、EVの市場投入を本格的に検討すると述べている。

(出典:ソニー Webサイトより)

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