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大成建設、高速走行中のEVへの最大出力10kW連続無線給電の実証成功

2025/7/23(水)

大成建設は7月18日、高速走行中のEVに無線給電が可能な次世代道路「T-iPower Road」を、大成建設グループ次世代技術実証センター※1(福島県田村市)の延長20m区間に構築し、最高時速60kmで走行する車両による実証実験において、最大出力10kWの連続無線給電に国内で初めて成功したことを発表。この道路の実現により、EVの長距離・連続走行が可能となり、無線給電道路の実用化と高速道路への本格的な適用に向けた取り組みを加速させることができるという。

大成建設も所属しているEVワイヤレス給電協議会は、「EVワイヤレス給電の社会インフラ化の推進」、「実用化・普及促進の対外発信・啓発」、「標準化活動の推進」の3つを柱として掲げている。



今回の取り組みでは、新設した「舗装のテストトラック」(1周約900m)の直線区間に、電界結合方式による延長20mの無線給電道路を施工し、時速0~60kmで走行するEVに対して、最大出力10kWの連続無線給電を国内で初めて行い、今回の技術の高速道路への適用可能性を実証した。

なお、同社は、今後中型・商用車両などさまざまなEVに対応可能な無線給電道路の実用化と高速道路への本格適用に向けた技術開発および実証を進めていく。さらに、次世代道路インフラを構築することで「誰もが安全で安心して走れる持続可能な交通環境」を確立し、脱炭素社会の実現に貢献していくと述べている。

※「舗装のテストトラック」は、1周909mの舗装評価路を5台の自動運転荷重車両を昼夜問わず走行させ、耐久性の評価に要する時間を大幅に短縮可能。また、200m以上の直線区間があり、高速での走行中給電の検証も可能。(プレスリリースより)



(出典:大成建設 Webサイトより)

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