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Yanekaraら、EVによるVPP社会実装に向けパートナー契約締結

2025/7/7(月)

Yanekara社は7月4日、Shizen Connect社、eMotion Fleet社と共に、EVの遠隔制御によるDR制御※1サービスの提供を目的としたパートナー契約締結を発表した。

今回の協業では、Shizen Connect社のアグリゲート・エネルギー管理システム「Shizen Connect」と各社の制御クラウドを相互に連携させる。そして、Shizen Connectが小売電気事業者や各種電力市場との連携およびDR制御計画の立案を担い、eMotion FleetおよびYanekaraが指令を受けてEVの制御を実施する。これにより、需要家向けのエネルギーマネジメントやフリートマネジメント等のサービス提供、小売電気事業者向けのDRサービス提供、ならびに各種電力市場での市場取引等の複合的な組み合わせによる収益化を目指すという。

なお、3社は、各社の強みを生かし、また共同実証からの学びもふまえて今回の協業を推進することで、EVの遠隔制御により生み出される付加価値を向上させ、国内におけるVPP※2のさらなる普及に貢献していきたいと述べている。

▼関係者のコメント
■eMotion Fleet社 代表取締役社長 白木秀司氏のコメント
物流・公共交通事業者様がEV導入を進める中で、充電コストの最適化と運行効率の向上は喫緊の課題です。「Shizen Connect」との連携により、我々のフリート向けEV運行・充電管理ソリューションに、電力市場連携や系統貢献といったエネルギーマネジメントの視点を組み込むことができます。また、弊社はあらゆるEV車両と充電器とのシステム連携を進めており、蓄電池で同じくマルチ対応を進めている「Shizen Connect」と連携することで、お客様への汎用性と利便性に優れたシステム提供が可能になります。これにより、お客様へ提供する充電コスト削減の価値を最大化し、エネルギーとモビリティの融合による新たな価値創造に貢献できることを期待しています。

Yanekara社 代表取締役COO 吉岡大地氏のコメント
Yanekaraは、独自の「プラグイン電源」技術を用いて、分散型電源を前例のないスピードで普及させることを目指しております。物流企業様や自治体様に採用されているプラグイン式EV充電器「YaneCube」では、EV充電の最適化を実現し、ピークカットや導入費用の削減等の顧客価値を提供してまいりました。今回の協業は、個々のEVをさらに大きなエネルギーネットワークと連携させることで、新たな価値を創出する機会となります。Shizen Connect様との協業によりEVをDRやV2Gリソースとして活用し、ユーザー様が経済的なメリットを享受しながら、社会全体のエネルギー課題解決に貢献できるようなサービスを追求してまいります。

Shizen Connect社 代表取締役CEO 松村宗和氏のコメント
EVは脱炭素社会の実現に不可欠であり、電力系統を支える重要な分散型エネルギーリソースとしてのポテンシャルを秘めています。eMotion Fleet様及びYanekara様がそれぞれ強みを持つEV制御技術と、当社の市場シェアNo.1のVPPプラットフォームを連携させることで、EVユーザーやフリート事業者の方々にとって経済的で利便性の高い充電サービスを提供しつつ、EVを高度なエネルギーリソースとして活用することが可能となります。本協業を通じて、より多くのEVをエネルギーネットワークに繋ぎ、再生可能エネルギーの普及と電力系統の安定化に大きく貢献してまいります。

※1 DR(ディマンド・リスポンス)制御:電力の需要と供給のバランスをとる目的で、需要家側の電力使用量を制御することによって電力パターンを変化させること。(プレスリリースより)
※2 Virtual Power Plant(仮想発電所):分散型電源(発電設備、蓄電池、EVなど)や需要設備を遠隔で統合・制御することで、あたかもひとつの発電所のように機能させること。

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