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PickGo、入札制度を導入 個別に配送料金を提示してエントリー可能に

2021/12/8(水)

CBcloud株式会社(以下、CBcloud)は、配送マッチングプラットフォーム「PickGo」上で、「入札制度」を導入する。11月29日付のプレスリリースで明かした。同制度では、配送条件などに応じて、個別に配送料金を提示して案件にエントリーすることが可能だ。

2024年4月1日から「働き方改革関連法」により、ドライバーの年間の時間外労働時間の上限が960時間に制限される。しかし、ドライバーは、実際に配送している時間に加え、積地や着地での待機時間など、実務以外の理由で労働時間が長くなる傾向にある。そのため、上限規制により時間外労働が抑制され、ドライバー自身が受け取る所得にも影響が出ると予想される。

運送会社は、輸送効率をアップすることで収益性を向上させるために、貨物なしで復路を走行する「空車率」の削減を図っている。しかし、9割以上が中小企業である運送会社では、得られる案件情報に限りがあること、多重下請けに伴う適正運賃での案件が得づらい等の問題を抱えている。

「PickGo」は、2016年6月にフリーランスの軽貨物ドライバーを対象にサービスを開始した。目的は、運送業界の多重下請けや運び手の労働環境の改善など、業界が抱える構造的課題の解決だ。さらに、2020年2月には、一般貨物自動車運送事業者のマッチングも開始。運送会社へ適正運賃の案件を提示し、空車率改善と収益性の向上に寄与している。そして今回、一般貨物のマッチングにおいて入札制度を導入することで、さらに案件の受注がしやすい環境を整備する。

「PickGo」ではこれまで、CBcloudが運送の内容や距離等に応じて決定した運賃で荷主と運送会社をマッチングしていた。今回導入する入札制度では、CBcloud側が提示した最低入札価格をベースに、各運送会社が自社で実施する際の運賃を提示する。これにより、例えば繁忙期であれば運賃をあげて入札する、また少し安価にして復路の荷物を確保する、など、個々の状況に応じた運賃提示が可能だ。また今後は、各運送会社の得意とする分野や実績など、価格以外の訴求も可能にし、より良いマッチング環境を目指すという。

なお、CBcloudは、一般貨物自動車運送の市場の是正を通して、引き続き運送会社支援を行っていくという。また、今後も「PickGo」マッチングプラットフォームの活用拡大を通して、最適な物流環境の整備に尽力していくと述べている。

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