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ダイハツ インドネシアの新工場が稼働 海外最大規模

2025/3/6(木)

本格稼働したカラワン工場第2ライン

本格稼働したカラワン工場第2ライン

 ダイハツは、インドネシア現地法人アストラ・ダイハツ・モーター社(以下、ADM)が2月27日、最新の生産技術を導入したカラワン工場の新ラインが本格稼働したことを発表した。新ラインでは年間14万台の生産が可能で、第1ラインと合わせてカラワン工場の生産能力は年間36万台の生産が可能に、ダイハツグループの海外最大規模の生産拠点となった。
 
 2023年からカラワン工場に新ラインの整備を進めてきたもの。投資額は267億円に上り、ダイハツ アイラやトヨタのアギア、ウィーゴを生産する。コンセプトは「E-SSC(エボリューション・シンプル・スリム・コンパクト)」で、22年に大規模改良した京都工場の生産技術を中心に取り入れ、溶接と塗装、組立の各工程で最新の技術を導入したという。
  
 溶接工程では、1台で複数の溶接が可能な最新ロボットを導入し、工程を短縮。塗装では、静電誘導を用いた塗着効率の高いマシンを採用した他、熱源工程を3階フロアに集約することで熱マネジメントを効率化した。
最新のロボットで溶接

最新のロボットで溶接


 組立や物流工程では、組立ラインの周囲4方向から部品を供給できるレイアウトで部品物流を効率化。重量のある大型部品は車両を停止した状態で搭載する方法を採用することで、作業者の負荷軽減と品質向上を両立させた。また、将来的なEV車生産を見据え、バッテリーなどの重量部品にも対応できる搬送装置を新しく導入。

 環境面での取り組みとしては、工場建屋の屋根に太陽光パネルを敷設し、ADM老朽工場第1ラインとの比較で二酸化炭素排出量30%の削減を目指す。

 ダイハツは、今後も国内外で競争力強化と生産カーボンニュートラルへの取り組みを強化する考え。

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