ダイナミックマップ基盤、一般道路へ整備路線を拡張した3次元地図導入
2021/4/8(木)
ダイナミックマップ基盤株式会社(以下、ダイナミックマップ基盤)は7日、国内で初めて、高速道路と自動車専用道路から一般道路へ整備路線を拡張した次世代の高精度3次元地図データ(HDマップ)を導入することを発表した。
ダイナミックマップ基盤は、2023年頃より高精度3次元地図データ(HDマップ)を搭載した高度な先進運転支援システムの普及が本格化すると予測しているという。今回の次世代の高精度3次元地図データ(HDマップ)では、「cm級の高精度」や「充実の収録データ」を維持しつつ、新たな価値とコストパフォーマンスを備える。次世代の高精度3次元地図データ(HDマップ)の新たな特徴は、「整備路線のカバレッジ拡張」、「データフォーマットの統一」だ。高速道路・自動車専用道路に一般道路までカバレッジを拡張し、国道を中心に各地域で重要とされ、先進運転支援システムおよび自動走行に有用とされる路線を独自のノウハウで選定し収録する。2023年度の導入後も、対応路線を順次拡張していく予定だ。
カバレッジ拡張と並行して、日本と北米向けで異なる高精度3次元地図データ(HDマップ)のデータフォーマットを統一する。国や地域ごとに生じる車両のシステム開発や評価の負荷を軽減し、開発期間の短縮や開発コストの削減など開発効率化へ貢献するという。
「cm級の高精度」の実現のためには、高度な位置補正技術を用いたモービルマッピングシステムを使用する。収録データの対象には、現実世界に存在する信号機や停止線などの「実在地物」、現実世界には存在しないものの車両制御に重要な車線中心線といった車線リンクなどの「仮想地物」も含めた。なおダイナミックマップ基盤は、今後も安心/安全かつ快適なクルマ社会の未来へ貢献できるよう、取り組みを強化すると述べている。
次世代HDマップのコンセプトムービー