富士吉田市で自動運転EVバス実証実験第2弾を開始
2024/11/11(月)
山梨県富士吉田市が、持続可能な地域公共交通と環境保全を目指し、自動運転EVバスの実証実験第2弾を開始する。富士スバルラインと市内循環ルートの2ルートで取り組む。
山梨県富士吉田市は、富士急行株式会社、富士急バス株式会社、BOLDLY株式会社と連携し、自動運転EVバスの実証実験第2弾を2024年11月10日より開始。本実験は、地域公共交通の確保・改善を目的に、国土交通省の補助を受けて実施されるものである。今回の実証では、「富士スバルラインルート」と「富士みち循環ルート」の2つの走行ルートを設定。富士スバルラインルートは、富士山二合目から四合目までの約11kmを対象とし、観光客のニーズが大きいエリアである。自動運転EVバスを利用することで、富士山のオーバーツーリズムと環境問題の解決に寄与することが期待される。なお、EVバスの運行には「グリーン電力証書」を活用し、カーボンオフセットによって環境負荷を最小限に抑える取り組みを行う。
一方、「富士みち循環ルート」は、商店街や公共施設、観光施設を巡り、地域のアクセス向上を目指す。道路沿いには、路車協調システム、信号協調システムを導入し、自動運転の安全性が一層強化される。また、モビリティ予約プラットフォーム「SEKITORI」を活用し、利用者にとって利便性の高いサービスを提供する。
このプロジェクトは、地域の課題を解決し脱炭素化を推進しながら、2025年度の自動運転レベル4の実現を目指している。富士吉田市と関係団体は、デジタル技術を活用した持続可能な未来社会の構築に向け、協力して取り組んでいく。