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日野、LocationMindと提携 物流ソリューション開発・提供へ

2022/7/1(金)

日野自動車株式会社(以下、日野)とLocationMind株式会社(以下、LocationMind)は、資本業務提携に関する契約を締結した。6月30日付のプレスリリースで明かしている。
LocationMindは、2021年8月に日野が開催したアクセラレータプログラム「HINO ACCELERATOR 2021~HINO DE SAFARI~」の優秀賞受賞企業だ。これまで日野とLocationMindは、同プログラムにてLocationMindの提案した「日野自動車のVehicle Probeデータを用いたSaaS型事業」について共に協議し、さまざまな実証実験を重ねてきた。

今回の業務提携の目的は、車両位置情報等を活用した物流ソリューション提供を通じてユーザー・社会の課題解決を加速することだ。この業務提携により、日野はLocationMindに2億円を出資し、さらに、日野の持つ商用車・物流業界に関する豊富なノウハウ・知見と、LocationMindのデータ分析技術・データ活用ノウハウを掛け合わせる。これにより、リアルタイムの位置情報を活用した運行管理などの物流ソリューションを開発・提供する。

今回の提携で開発するソリューションの第一弾は22年度中に提供予定だ。将来的には、運送事業者、インフラ事業者、自治体などへさまざまなソリューションの提供を目指す。

なお、両社は、今後もデータ活用によるさまざまな物流ソリューション提供により、ユーザー・社会の課題解決に貢献していくと述べている。

▼関係者のコメント
■日野 CDO(Chief Digital Officer) 小佐野 豪績氏のコメント
 日野は豊かで住みよい持続可能な社会の実現を目指し、データやデジタル技術の活用によるお客様・社会課題の解決に取り組んでおります。
 お客様からお預かりした車両データを、効率的な物流や安心・安全な運行などを実現するためのソリューションとしてお客様や社会へ価値として還元していきたいと考えており、今回のLocationMindとの提携により、物流ソリューションの開発・提供をさらに加速してまいります。
 LocationMindとは、スタートアップならではのスピード感や取組み姿勢など、当社としても大きな刺激を受けながら、ともに物流課題の解決にむけて協力してまいります。

■LocationMind CEO(Chief Executive Officer) 桐谷 直毅氏のコメント
 位置情報のビッグデータは、適切に扱うことで技術革新や次世代化を促すことができる重要な資源です。このデータ資源を適切に分析すること、そして流通させることに大きな価値があると考え、私たちは位置情報をAIで分析する事業を行っています。
 トラックの出荷台数が最大級である日野との提携は、物流領域の社会課題に取り組むまたとない機会です。日野がもつ車両データには、日本のトラック輸送を変える力があると思います。
 私たちは、東京大学の研究室から始まったベンチャーというユニークな立場から、輸送の課題に研究者の目線で取り組みます。日野の伝統と革新を両立する姿勢から多くのことを学び、共に事業化に向けてまい進し、さらにその先の物流領域の技術革新に向けて挑戦を続けます。

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