米自動運転May Mobility、トヨタ宮田工場で定常運行
2024/12/11(水)
自動運転開発の米May Mobility社はトヨタ自動車九州の宮田工場(福岡県若宮市)敷地内での自動運転サービス開始を12月3日、発表した。トヨタ自動車の「e-Palette」を自動運転仕様とし、宮田工場の従業員や訪問者移動に役立てる。
May Mobilityは2022年にトヨタの次世代「e-Palette」に対して自社の自動運転技術を提供することを決めた。宮田工場内の走行で判断技術「Multi-Policy Decision Making」(MPDM)など自動運転システムに磨きをかける狙い。
宮田工場内の自動運転は監視スタッフ(autonomous vehicle operator, AVO)同乗の下で月曜から金曜の操業時間内に行う。6カ所の停留所で人の乗降を行い、敷地内を循環走行する。e-Paletteを利用した移動サービスの先駆的事例という。
宮田工場内の走行はMay社が日本で計画する自動運転の一つ。同社はトヨタ自動車、ソフトバンクら出資のMONET Technologyと協業しており、将来は協業領域を拡大する予定。
また、May社は出資元のNTTと将来の日本での実装を見込んでおり、技術者駐在の下、愛知県で幹線道での自動運転車の定期運行、都内NTT中央研修センタ内での実証を進めている。