三菱自動車ら、EVのコネクティッドデータを活用するPnC技術の実証実施
2025/3/3(月)
日東工業株式会社(以下、日東工業)、東京大学生産技術研究所(以下、東京大学)、ユアスタンド株式会社(以下、ユアスタンド)、三菱自動車工業株式会社(以下、三菱自動車)の4者は2月27日、充電専用カードやアプリを使わなくても充電できる「Plug & Charge(以下、PnC)」の実現に向けたEVのコネクティッドデータを活用する共同実証の結果を発表した。
同実証では、東京大学・特任准教授馬場博幸氏が考案した、PnC実現技術※を用いて実証実験を行い、その実現性を確認している。具体的には、日東工業のMode3普通充電器「Pit-2G」から送信される充電電流と、三菱自動車の軽商用EV「ミニキャブEV」等からコネクティッド技術を用いて送信される充電電流を、ユアスタンドが構築したシステムで連携。これにより、東京大学のシステムで2つのデータを照合することができる。
この仕組みの特長は、EVに充電プラグが挿しこまれた際に、充電器とEVから送信された電流データ(電流波形)を照合して、データが一致した場合に自動で充電が始まるという点だ。同実証の結果、ミニキャブEVで変調できる最大値まで電流を変調したところ、高い応答性が得られ、変調指示との差が小さいことが分かったため、今回の技術に対応できることを確認している。
くわえて、離れた場所にある2つの充電器それぞれにEVを接続し、それぞれに異なる変調電流パターンを与えて電流波形を照合したところ、どの充電器にどのEVが接続されているか特定できたため、認証に利用できることも確認した。なお、4者は、今後この技術を用いた新サービスの実用化に向けた検討を進めると述べている。
※ 東京大学 国際特許出願済み
- 使用車両・機材
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「ミニキャブEV」の
電流応答特性