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NEDO、福島水素充填技術研究センターの本格的な運用開始を発表

2022/12/13(火)

福島水素充填技術研究センター

福島県浪江町に整備していた福島水素充填(じゅうてん)技術研究センターが12月から本格的に運用を開始した。国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)が、12月12日付のプレスリリースで明かしている。

水素は、FCVなどさまざまな用途での利用が可能で、エネルギーとして利用する際にCO2を排出しない特性がある。そのため、究極のクリーンエネルギーとして将来の中心的な役割を担うことが期待されている。

また、経済産業省が策定した「水素・燃料電池戦略ロードマップ(2019年3月改訂)」には、フェーズ1として運輸部門での水素の利活用について、大型・商用モビリティ(HDV、Heavy Duty Vehicles)を含めた水素ステーションの整備目標が示されている。一方で、HDV向け水素ステーションの整備については、水素の大流量充填方法や大流量計量技術が未開発であるため、技術的課題の解決が求められていた。

NEDOは、このような背景のもと、2020年度から「超高圧水素インフラ本格普及技術研究開発事業」でHDVへの大流量水素充填技術および大流量水素計量技術の開発に取り組んでいる。

同センターは、燃料電池を搭載したHDVへの大流量水素充填技術や、大流量水素計量技術に関する技術開発・検証を実施可能な研究施設だ。隣接する水素製造施設「福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)」で製造した水素を主に利用している。

大流量水素充填技術を開発することでHDVへの水素充填時間を実用的な10分程度とし、大流量水素計量技術を開発することでHDVへの充填でも正しく計量できるようにすることを目標に掲げている。

なお、NEDOは、同センターの整備を通じて、HDVへの大流量水素充填技術や大流量水素計量技術の開発を進め、燃料電池HDVの早期の実用化、普及を目指すと述べている。

(出典:NEDO Webサイトより)

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