都城市で初の市街地型ドローン配送実証実験が開始
2025/3/24(月)
西久大運輸倉庫株式会社と南榮工業株式会社、学校法人都城コア学園は、宮崎県都城市において、ドローンを活用した物流実証実験を2025年3月26日に実施する。この取り組みは、都城市初の試みであり、地域物流の効率化と人手不足の解決を目指す。
宮崎県都城市で、物流業界における新たな試みとして、ドローンを活用した配送の実証実験が行われることになった。このプロジェクトには、西久大運輸倉庫株式会社をはじめとする複数の企業が参加し、新しい物流システムの構築を目指している。地域の物流網を強化し、効率を大幅に向上させることが期待されるが、特に人手不足が深刻化している物流業界に革新をもたらすことが目的である。
実験では、まずトラックが都城支店から都城コアカレッジへ物資を運ぶ。その後、ドローンを利用して、コアカレッジからホームセンターまで空路で配送する形をとる。このハイブリッド物流システムは、配送時間の短縮やコスト削減を可能にし、通常の交通網が使えない場合でも対応可能な柔軟性を持つ。また、緊急時や災害時にも効果を発揮することが期待されている。
ドローンの飛行ルートや安全対策については綿密に検討され、安全確保の説明会や体験イベントを通じて地域住民の理解と協力も重要視されている。
地方では、少子高齢化の影響で配送の課題が深刻化しており、こうした新技術の導入が求められている。ドローン操縦技術の内製化も進め、物流の効率化とともに地域の技術人材の育成にも貢献する考えだ。
今回の実証実験が成功すれば、他の地方都市にもこの取り組みが広がり、日本全国での物流改革につながるだろう。地域社会におけるドローン物流の利便性が広く理解されることで、持続可能な社会の実現に大きく寄与することが期待される。