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西鉄、「CYCLE CARGO」運行開始 自転車を分解せずに持ち込み可能

2023/2/20(月)

西日本鉄道株式会社(以下、西鉄)は、自転車を分解せずに車内にそのまま持ち込める貸切バス「CYCLE CARGO」を、4月から運行開始する。2月16日付のプレスリリースで明かした。
近年自転車は、コロナ禍で密を避ける移動手段としての利用だけではなく、地球環境にやさしい気軽なアウトドアレクリエーションとしても注目され、人気を集めている。また、自治体によるサイクルツーリズムの推進や、西鉄で「サイクルトレイン」を導入するなど、観光促進に自転車を活用する動きが活発化している。2023年度においては、九州各県でサイクルロードレース「ツール・ド・九州」をはじめとした多くのサイクルイベントが開催される予定だ。

同取り組みの目的は、サイクリング需要の高まりに合わせ、サイクリングイベントなどで幅広く活用できる交通手段を提供することだ。車両の導入にあたっては、福岡県の「福岡県サイクルツーリズムを通じた新たな旅行需要創出支援補助金」を活用する。

同車両では、車内前方を自転車積載部分として、自転車を分解せずに最大18台持ち込むことができる。車内後方が利用者の座席部分となり、21名乗車できる仕様となっている。サイクリングに特化した「サイクルバス」は、九州で初めての導入だ。

また、同車両は、トランクルームを備えているため、大きな荷物を持つ利用者でも、空港や駅から直接サイクリングツアーに出かけることが可能だ。くわえて、通常の座席配置から座席を回転させてサロン席に変更することができ、バス車内の移動も楽しめる仕様となっている。

西鉄は、同車両を活用し、需要に応じた柔軟な輸送サービスを提供するという。具体的には、九州各県で実施されるサイクリングレースの選手輸送などをはじめ、団体での貸切利用や旅行会社や自治体等と連携した、九州各地への長距離のサイクリングツアーなどだ。運用開始は4月から、予約開始は3月8日からを予定している。

なお、西鉄は、同車両の導入を通して、機運が高まるサイクルツーリズムを通じた旅行需要の創出に貢献する。同時に、九州・福岡のサイクルイベントやサイクリングツアーなどで活用してもらい、地域活性化に寄与していくと述べている。


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