日産、リチウムイオン電池開発のビークルエナジージャパンの株式取得へ
2022/9/9(金)
日産自動車株式会社(以下、日産)は、車載用リチウムイオン電池事業を行うビークルエナジージャパン株式会社(以下、ビークルエナジージャパン)の株式取得についての最終契約書を締結した。9月7日付のプレスリリースで明かしている。
ビークルエナジージャパンは、セルからパックまでの一貫した生産体制、およびバッテリーマネジメントシステム技術を保有している。さらに、今後成長の見込まれるハイブリッド車向けの車載用リチウムイオン電池、モジュール、およびバッテリーマネジメントシステムの開発、製造、販売をしている。日産は、株式会社INCJが保有するビークルエナジージャパンの全普通株式を取得し、またビークルエナジージャパンが新たに発行する普通株式を引き受ける。その結果、ビークルエナジージャパンは、日産の連結子会社となる。また、日産と、既存株主であるマクセル株式会社および日立Astemo株式会社は、ビークルエナジージャパンの株式を共同で保有する。
日産は、長期ビジョン「Nissan Ambition 2030」において電動化を戦略の中核とし、移動と社会の可能性を広げることで、モビリティの枠を越えた高い価値を創造することを目指している。日産の重要な取引先であるビークルエナジージャパンは、「Nissan Ambition 2030」における電動化戦略においても重要な役割を担っている。今回の出資は、日産にとって安定的なバッテリーの調達先の確保だけでなく、性能・コスト双方で優位性を持つ次世代電池の開発の実現に貢献する。
くわえて、ビークルエナジージャパンは、今後も、日産だけではなく、全ての利用者に広く、かつ安定的に電池を供給する。そして、マクセルおよび日立Astemoは株主として、日産と共にビークルエナジージャパンの事業運営を支援するという。なお、株式は、行政許認可などの諸手続きを経た後に取得する予定だ。
(出典:日産 Webサイトより)