パナソニックら、大阪・関西万博で水素サプライチェーンモデルの実装完了
2025/4/15(火)
NTTアノードエナジーとパナソニックは4月7日、2025年日本国際博覧会(以下、大阪・関西万博)において、水素の普及に向けた、水素サプライチェーンモデルの実装完了を発表した。
大阪・関西万博会場に実装された水素サプライチェーンモデルは、NTTパビリオン内に設置された地産地消の太陽光発電電力※をはじめとするゼロカーボン電力由来の水素を生成し、地中のパイプラインを通じて約200メートル離れたパナソニックグループパビリオンへ水素を供給する。また、両パビリオンではこの水素を用いて純水素型燃料電池(パナソニック製)で発電を行い、パビリオン施設や夜間ライトアップ等の電力として利用するという。
また、日中にNTTパビリオンの水電解装置で生成された水素は水素吸蔵合金タンクに蓄えられ、地中パイプラインを通じてパナソニックグループパビリオン入口近くに設置された純水素型燃料電池(5kW)まで運ばれる。この水素を用いた純水素型燃料電池1台で、建築面積1546.23m2の大きさのパビリオン全体を夜間にライトアップするLED照明に必要な電力を純水素型燃料電池1台で賄う。なお、この純水素型燃料電池では、動画やARを使うことで来場者に水素サプライチェーンモデルをわかりやすく解説するとのことだ。
※ 大阪・関西万博における NTTパビリオン屋上に設置するフィルム型ペロブスカイト太陽電池は、東芝エネルギーシステムズより提供を受けている。(プレスリリースより)