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パナソニックら、事業消費エネルギーを100%再エネで賄う実証開始へ

2023/11/16(木)

パナソニック株式会社(以下、パナソニック)らは11月14日、純水素型燃料電池と太陽電池を活用した自家発電により、事業活動で消費するエネルギーを100%再生可能エネルギーで賄う実証を2024年に開始すると発表した。

パナソニックは、電力需要変化や天候による再生可能エネルギーの出力変化に追随する電力需給調整を行い、発電の余剰やムダを抑えて再生可能エネルギーを安定的に供給する「RE100ソリューション」実現に向けて取り組んでいる。同ソリューションは、必要な電力需要や設置場所に合わせ最大250台まで連結可能な5kWタイプの純水素型燃料電池を用い、太陽電池、および蓄電池を組みあわせ、3電池を高度に連携制御することで実現するというものだ。

同実証は、パナソニックとパナソニック マニュファクチャリングイギリス株式会社(以下、PMUK)で実施する。具体的には、5kWタイプの純水素型燃料電池21台(合計出力:105kW)、太陽電池(290kW)、蓄電池(1MWh)の設備を新たに導入。英国カーディフでの気象変化や電力事情に応じた電力需給運用を検証し、電子レンジ工場のRE100化を目指すという。

さらに、同実証では、純水素型燃料電池を活用することで、設置スペースの削減や安定電源の確保だけでなく、水素発電時に発生する熱を暖房・給湯に利用するなど、さらなるエネルギー効率の向上も図る。なお、両社は、同実証を通じ、地域特性に最適なソリューションを開発するとともに、水素事業に関連する現地パートナー企業やビジネス顧客との関係構築に取り組むと述べている。

▼関係者のコメント
■英国投資担当大臣 ドミニク・ジョンソン氏のコメント
パナソニックのウェールズへの投資を歓迎し、英国とパナソニックにとって重要な機会を迎えることに興奮している。これは我が国にとって素晴らしいニュースであり、パナソニックの英国への継続的なコミットメントに心から感謝したい。クリーンエネルギーへの移行は、我々の環境にとって不可欠であるだけでなく、我々の経済戦略にとって重要な位置づけとなる。我々は、パナソニックと緊密に協力し、英国全土へプロジェクトを拡大する際にパナソニックをサポートする準備ができている。我々は共に革新し、成長し、すべての人にとってより環境に優しい未来に貢献し続ける

■ウェールズ政府 ヴォーン・ゲシン経済担当大臣のコメント
長年、ウェールズは日本企業とのパートナーシップに力を注いできた。カーディフの雇用とウェールズの経済に対するパナソニックの継続的なコミットメントに心から感謝したい。パナソニックが今後もウェールズへの投資を続け、力強い経済成長に向けて目標を共有していることをうれしく思う。革新的で画期的なテクノロジーをウェールズの首都にもたらすだけでなく、2050年までにネットゼロを目指すウェールズ政府へのサポートにもつながる。これらの目標達成に向けて、産業政策と、パナソニックのようなパートナーへのコミットを行い。より強く、より公平で、より環境に優しいウェールズに貢献する技術、インフラ、プロジェクトを実現していく

■パナソニック CEO 品田正弘氏のコメント
パナソニックは、「人・社会・地球を健やかにする」というミッションを掲げ、「Wellbeing」と「Sustainability」が両立した社会を目指し、未来に向けて中長期な視点で経営を進めている。今回の英国自社工場におけるRE100ソリューションの実証を通じ、英国社会と気候変動対策に貢献する新規事業を創出し、来るべき水素社会およびカーボンニュートラルの実現に向けて長期的視点で事業の発展に取り組んでいきたい

英国投資担当大臣
ドミニク・ジョンソン氏(左)

パナソニック CEO
品田正弘氏(右)



(出典:パナソニック Webサイトより)

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