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パナソニックら、Eモビリティ向けIT運用支援システムの実証運転開始

2023/10/20(金)

パナソニック ホールディングス株式会社(以下、パナソニックHD)は10月17日、現地協力企業のETO Motors Private Limitedと連携し、10月より実証運転を開始したと発表。国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)が取り組むEモビリティ向けIT運用支援システムの実証事業の一環として取り組むという。

NEDOとインドのデリー準州政府交通局は、「エネルギー消費の効率化等に資する我が国技術の国際実証事業」において、Eモビリティ向けIT運用支援システムの実証事業に取り組んでいる。同事業の目的は、出発地から最寄り駅までの区間と最寄り駅から目的地までの区間(ラストマイル交通)における乗客の利便性と輸送効率の向上だ。

今回導入したシステムは、オンデマンド運行管理、配車アルゴリズム、バッテリーマネジメントの機能を保有している。Eモビリティ用充電器利用の認証・情報(充電ログ)や、Eモビリティの走行ログ・運行ログ・電池データをモバイル通信でクラウド上に取り込む。これにより、オペレーター(車両運用事業者)・ドライバー・乗客向けの3つのアプリを介して、車両管理や需給マッピングなどの機能を提供する予定だ。

なお、両社は、同事業の成果の社会実装を通じて、ラストマイル交通向けEモビリティとデリーメトロの利用増加を実現。交通渋滞の改善や温室効果ガス(GHG)排出量の削減を目指すという。さらに、実証運転で取得されるデータと、同システム導入前に取得した基本データを比較する。これにより、乗客数の増加や運行効率の向上(車両稼働時間増加、到着時間短縮)、運用コスト削減(オペレーターの省人化、バッテリー活用時間向上)などを検証する。同時に、効果をより高めるためにシステムの改良・最適化を行っていくと述べている。

システムの運用イメージと
実証運転のエリア



(出典:パナソニック Webサイトより)

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