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NTTデータら、サプライチェーンCO2排出量データを流通させる実証成功

2023/8/9(水)

データ交換が
必要となる背景

株式会社NTTデータグループ(以下、NTTデータグループ)は8月4日、Green x Digitalコンソーシアムが実施した実証に参加し、サプライチェーンCO2排出量データの流通に成功したと発表。実証結果の詳細を、同コンソーシアムで公開している。

同実証は、グローバルレベルかつ業界横断的にCO2排出量データ流通の実用化を目指したもので、日本で初めての試みだ。同実証の具体的な成果として、「CO2可視化フレームワーク」と「データ連携のための技術仕様」を公開している。

「CO2可視化フレームワーク」は、デジタル技術を活用してサプライチェーン内で流通するCO2排出量の算定ならびに、共有ルールを提示する方法論文書だ。一方、「データ連携のための技術仕様」は、共通データフォーマットならびに連携仕様を提示する技術文書となっている。

さらに、同実証は、2つのフェーズで構成されている。フェーズ1では、異なるITソリューション間におけるCO2排出量データの流通を技術的に実証した。ITソリューションの提供企業のみが参加し、2023年1月に成功している。

一方、フェーズ2では、ITソリューションを利用する企業も参加することで、利用者目線の使い勝手など社会実装も意識した観点で実証した。具体的には、素材・加工品・製品から成る3層の仮想サプライチェーン上で、「CO2可視化フレームワーク」および、「データ連携のための技術仕様」を用いてCO2排出量の算定・データ流通を行っている。NTTデータグループは、フェーズ2において、ソリューションを利用する立場およびソリューションを提供する立場の両面で、組織レベルの実証に取り組んだ。そして、CO2排出量データの正確な算定ならびに、データ流通に成功している。

また、NTTデータグループは、今後「企業間におけるCO2排出量データの流通」という新たな課題の解決を通じて、脱炭素における企業努力が評価される仕組みづくりに取り組んでいくという。なお、「CO2可視化フレームワーク」と「データ連携のための技術仕様」は、以下で公開されている。

CO2可視化フレームワーク
https://www.gxdc.jp/pdf/CO2_VisualizationFrameworkEdition_1.0.pdf

データ連携のための技術仕様
https://www.gxdc.jp/pdf/data01.pdf

(出典:NTTデータ Webサイトより)

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