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無人搬送車の遠隔操作ソリューション誕生 2022年度中に販売予定

2021/6/15(火)

遠隔操作の様子

パーソルプロフェッショナルアウトソーシング株式会社(以下、パーソルプロフェッショナルアウトソーシング)は、傘下の自動車、航空宇宙、ロボット、デジタル家電などの領域で技術系エンジニアリング事業を行うパーソルR&Dとともに、無人搬送車(Automatic Guided Vehicle、以下AGV)の遠隔操作ソリューションを開発した。両社の持株会社であるパーソルホールディングスが6月10日付のプレスリリースで明かしている。

パーソル総合研究所の発表によると、2030年には644万人の労働力が不足すると予測されるなど、日本の労働力不足は深刻化している。一方、AGVのニーズは拡大しており、一般社団法人日本産業車両協会によると、2018年AGVのシステム納入実績は過去最高で、2014年に比べ2倍以上増加しているという。AGVは、1990年代から工場の製造ラインなどで運搬用ロボットとして使用されていたが、近年はビッグデータやAI技術の発展・活用により、室外での使用、自律走行などが可能となり、製造・物流を含むさまざまな業界で活躍している。

今回開発したAGVの遠隔操作ソリューションは、スマートフォンやタブレット端末を用いて、遠隔地からAGVの動作状況監視、操作を可能とする、操作プログラム、拡張ユニットなどを含む、AGV活用のための総合的なソリューションだ。建設業界や物流(倉庫・運送)業界向けに、2022年度中の販売を予定している。搭載する機能は、導入する企業の課題解決や要望に合わせたカスタマイズ開発も可能だ。

今回のAGVの遠隔操作ソリューションの特徴は、「AGV本体の操作なしで遠隔操作が可能」、「AGV視点の映像をリアルタイムで確認」「AGVの速度・バッテリー残量のチェック」の3点だ。今回開発したソリューション拡張ユニットを活用することで、AGVとゲームコントローラーを接続した操作が可能となった。ゲームコントローラーがない場合も、スマートフォンやタブレット端末の画面上に仮想ボタンを表示することで、遠隔操作が可能だ。映像の確認や速度・バッテリー残量の監視も、スマートフォンやタブレット端末上で行うことができる。

また、2021年度内に「リモートセンシング技術を用いた周辺環境の遠隔監視」、「アバターを用いた遠隔コミュニケーション機能」の追加実装を予定しているという。パーソルプロフェッショナルアウトソーシングは、今回のソリューションを用いて、遠隔監視・遠隔操作が可能なモビリティ、ロボットなどを拡充すると述べている。

無人搬送車の拡張ユニット

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