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ルネサス、EV向けE-Axleの8-in-1のPoCをニデックと開発

2024/11/13(水)

ルネサス エレクトロニクス株式会社(以下、ルネサス)は11月11日、ニデック株式会社(以下、ニデック)と共同でEV向けのE-Axle(イーアクスル)として世界で初めて※、1個のマイコンで8機能を制御する「8-in-1」のPoC開発を発表した。
※ルネサス調べ(プレスリリースより)

同PoCには、ニデックのモータ、ギヤにくわえ、ルネサスが設計した70~100kW出力可能なインバータ、1.5kW出力DC/DCコンバータ、6.6kW充電OBC、配電ユニット(PDU)、バッテリマネジメントシステム(BMS)、PTCヒータ(熱マネジメント)制御の8つの機能が含まれている。従来、X-in-1を制御するには、機能ごとにマイコンとパワーマネジメントIC(PMIC)のペアを必要とするが、今回、8-in-1を1つのマイコンとPMICだけで制御することに成功。1つのマイコンで全ての機能を制御できるようシステム的に統合することにより、部品点数とコストを大幅に削減し、小型化を実現している。

なお、ルネサスは、ドイツのミュンヘンで11月12~15日に開催されるelectronica 2024のルネサスブース(ホール B4/ ブース 179)に、同PoCを出展する。そして、今後もEVの早期開発を支援するリファレンスデザインやソフトウェアなど包括的ソリューションの提供に注力していくと述べている。

▼関係者のコメント
■ルネサスエレクトロニクス 執行役員 兼 パワー担当ジェネラルマネージャー クリス・アレクサンドル氏のコメント
ルネサスは、世界トップクラスの高集積な8-in-1 E-Axleソリューションを開発し、ニデックの協力を得て動作を検証できたことを嬉しく思います。ルネサスは、すぐに使えるシステムレベルの完全なソリューションを提供するために、当社のデジタル製品と組み合わせて使用する幅広いパワーマネジメント製品を提供することに尽力しています。これにより、ルネサスはお客様の開発と市場投入までの期間を加速させます。

■ニデック 常務執行役員 兼 副最高技術責任者 兼 半導体ソリューションセンター所長 大村隆司氏のコメント
激変するEV分野では、更にコンパクトで低コストなE-Axleが求められています。電動パワートレインに関わる制御ユニットを一つのECUで実現すれば、部品点数削減による軽量化と低価格化が促進できます。この度、E-Axle向けにワンマイコンで8イン1システムを制御する世界初のPOC(Proof Of Concept)を開発しました。その推進にご尽力頂いたルネサスエレクトロニクスの熱意と努力に心より感謝を申し上げます。今後、ニデックは、X-in-Oneの統合化レベルを示す「X」がセグメント毎に変化することに注目し、スケーラブルな設計手法の必要性を認識しました。POC開発においては、この視点からマルチコアMCUのソフトウェア構成(機能配置)を変更することで、さまざまな組み合わせに柔軟に対応できるX-in-Oneプラットフォームの基盤を構築できると期待しています。

(出典:ルネサス Webサイトより)

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