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佐賀県、my route導入 観光情報発信やデジタルチケット販売も実施

2021/12/21(火)

さがMaaS事業実行委員会は、「SAGA Mobility LABO」を発足し、佐賀県の移動について検討をすすめるとともに、2022年1月11日より、マルチモーダルモビリティサービス「my route」を導入する。九州旅客鉄道株式会社(以下、JR九州)が12月14日付のプレスリリースで明かした。

佐賀県では、人口減少に加えて、新型コロナウイルスの影響による公共交通利用者の減少が続いている。また、マイカーへの過度な依存による公共交通の認知不足など、公共交通ひいては移動に関する課題を抱えている。

同委員会は、佐賀県の移動に対する課題を解決し、よりよい移動環境を作り上げるため、「SAGA Mobility LABO」プロジェクトを発足した。同プロジェクトの目的は、MaaSを推進するとともに、多くの交通事業者が参画し、みんなで佐賀県の交通を考え、アイデアを出し合って実現していくことだ。

具体的には、「my route」を活用したマルチモーダルルート検索、特集記事・スポット情報との連携、デジタルチケットの販売、二次交通としてのカーシェア導入拡大を実施する。

「my route」はトヨタファイナンシャルサービス株式会社が提供しているサービスだ。同サービスで提供するマルチモーダルルート検索は、株式会社ナビタイムジャパンと共同開発した。これまでには福岡市・北九州市・糸島市、水俣市、横浜市、富山市、宮崎市・日南市、愛知県が導入している。



「my route」を導入することで、佐賀県の唐津市における離島航路や、中山間地など地域のくらしをささえるコミュニティバスの検索も可能だ。今後はシェアサイクルや新たなモビリティ導入にも対応するとともに、運行しているバスの遅れ状況が把握できるシステムも整備していく予定だ。

さらに、「my route」内で、経路検索機能だけでなく、佐賀の観光情報や見どころ紹介、イベント情報などと連携し、情報発信を行う。これにより、佐賀の魅力と移動を直結させ、県民や県を訪れる人々の行動を促す。

また、「my route」内では、バスの乗り放題と地域クーポンがセットになったデジタルチケットを2種類販売する。 同チケットでは、対象エリアにおいて、バス事業者を選ばず利用できる。セットになっているクーポン券は、沿線の温泉の利用や地域のスイーツの購入が可能だ。観光客の誘致だけでなく、県民も利用するような内容のチケットとすることで、地域の経済活性化に貢献するという。

このほかにも、カーシェア導入を拡大することで佐賀を訪れる観光客と、近隣住民のちょっとした買い物などの利用も促す。同委員会は、カーシェア導入拡大により、佐賀県が推進する「歩くライフスタイルへの転換」にも寄与できると思っているという。

なお、同委員会は、今回の取り組みを通して、ストレスのないシームレスな移動を実現する。これにより、県民や佐賀を訪れる人々の移動総量を増やし、持続可能な交通体系を再構築すると述べている。

(出典:JR九州 Webサイトより)

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