SGグループ会社ら、デジタルツインを活用した物流コンサルサービス提供へ
2025/11/20(木)
SGホールディングスは11月18日、同グループのSGシステムが、FAプロダクツとの協業により、シーメンスの3Dシミュレータ「Plant Simulation」を活用した物流コンサルティングサービスを提供開始することを発表した。
今回の取り組みの特長は、倉庫内作業をデジタルツイン※で再現し、定量データに基づく分析と自動化提案を行うことだ。これにより、入荷から出荷までの一連の流れをシミュレーションすることで、倉庫内全体を俯瞰した改善提案を定量データに基づいて提示できるようになる。さらに、複数の運用パターンを短時間で比較・検討でき、より効果的な改善策の提案が可能となるという。
ほかにも、作業者やマテハンを含む全てのリソースの稼働率にくわえ、在庫や出来高の推移、エネルギー消費量、コスト比較などを定量データとしてグラフ化することで、倉庫内全体の生産性や効率性を的確に把握できるようになるとのことだ。
なお、両社は、今後AIや進化的アルゴリズムを活用し、最適解を自動的に導き出す仕組みの検証を進めていく。また、SGシステムが開発中の倉庫運用管理システム(Warehouse Execution System:WES)との連携により、シミュレーション結果を実運用に反映できる仕組みの構築を目指すと述べている。
※ 現実の空間や作業をデジタル上に「双子(ツイン)」として再現し、仮想空間上でシミュレーションや分析を行える技術。
(出典:SGホールディングス Webサイトより)







