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三洋貿易、バス用子ども置き去り検知システム「LiDAS」の実証開始

2023/2/17(金)

実証実験スクールバスイメージ

三洋貿易株式会社(以下、三洋貿易)は、バス用子ども置き去り検知システム「LiDAS(ライダス)」の実運用に向けた実証実験を、学校法人佛教教育学園 佛教大学附属幼稚園、ならびに東山幼稚園で開始した。2月16日付のプレスリリースで明かしている。

LiDASは、車内の乗員検知センサーのメーカーであるIEE S.A.(以下、IEE)が開発したシステムだ。2020年より量産を開始し、米国のスクールバスに搭載されている。ミリ波レーダーを使用することで、眠っている新生児の呼吸によるわずかな胸の動きを検知できる高い精度と、毛布やシートの下に隠れた子どもも検知可能な透過性が特徴だ。温度や音、振動などの外部環境の影響を受けにくいため、誤検知が限りなく少なく信頼性が高い。

また、LiDASは、搭載されたバスのエンジンがオフになると約5分後に作動し、車内のスキャンを開始する。車内に取り残された乗員を検知すると、車両ホーンの警報音とSMS通知で運転手や運行責任者へ異常を知らせるという仕組みだ。

国交省は、送迎用バスの置き去り防止を支援する安全装置のガイドラインを2022年12月に策定した。今回の実証では、ガイドラインに規定されている置き去り検知時の車内確認完了ボタンの設置場所の調整と、バスのタイプごとに適したセンサー取り付け位置および通信環境対応の最終的な確認を行う。日本市場への製品の提供は、2023年3月より開始する予定だ。




なお、同社は、テクノロジーで防ぐことのできる事故を放置せず、誰ひとり取り残さない社会を実現するため、車内置き去り検知システムの日本市場への導入、および設置車両の拡大に注力する。これにより、健康で安心・快適な暮らしの実現に貢献していくと述べている。

LiDAS(左)
LiDAS稼働のイメージ(右)


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