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清水建設とJAXA、ロケット液体燃料のサブスケール供試体の試作へ

2024/1/16(火)

WAAM金属積層造形設備(左)、WAAM技術で造形した小型タンクの耐圧試験風景(右)

清水建設株式会社(以下、清水建設)と国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)は1月10日、「金属積層造形を用いたロケット液体燃料タンク製造技術」においてサブスケール供試体の試作に向けた検討開始を発表した。
両社は、JAXAの「革新的将来宇宙輸送システム研究開発プログラム」のオープンイノベーションによる共創体制の枠組みの下で、「金属積層造形を用いたロケット液体燃料タンク製造技術」に関する共同研究を進めている。今回の検討開始は、第1ステージとして積層造形技術の基礎的な成立性を確認できたため、将来の大型タンクへの適用に向けてスタートするという。

同研究の目的は、次期基幹ロケットや民間主導による新たな宇宙輸送システムに向けたロケット構造の抜本的な低コスト化の実現だ。清水建設が保有する金属積層造形(Additive Manufacturing 以下、AM)のWAAM※(Wire-Arc Additive Manufacturing)技術と、JAXAが保有する宇宙輸送システム技術を組み合わせる。これにより、アルミ合金製液体燃料タンク等の大型構造体を低コストかつ短期間で製造する技術の確立を目指す。
※ アーク溶接による溶接ビードをロボットアームにより積層することで、立体的な造形を達成する技術(プレスリリースより)
なお、両社は、今後これまでの成果を踏まえ、サブスケール供試体の試作に向けた積層造形装置の整備や、造形プロセスの確認等を行い、供試体の試作を通して造形精度や品質安定性などの検証を行うという。さらに、清水建設は、地上用途としてこの技術を建設材料の製造にも活用していくと述べている。

(出典:清水建設 Webサイトより)

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