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ソフトバンクとシスコが連携、省電力化を実現するネットワーク展開へ

2025/10/24(金)

All optical networkの
新たな展開範囲

ソフトバンクは10月23日、シスコシステムズ(以下、シスコ)と連携し、光電変換※1が不要な光伝送技術により通信ネットワークの大幅な省電力化を実現する「All optical network」の、全国のメトロネットワーク※2へ展開すると発表した。第一弾として、2025年9月に初期エリア(大阪府)への展開を完了したと明らかにしている。

All optical networkは、IPネットワークとの融合により、省電力と拡張性を両立したネットワークを構築することができる。さらに、シスコの最新ルーターの導入や、メトロネットワークへ適した簡易型アーキテクチャーの採用などにより、大容量でありながら、約90%(従来比※3)の消費電力削減を可能にする。

なお、ソフトバンクは、今後2027年までに全国のメトロネットワークにおけるAll optical networkの展開を完了する。そして、両社は、今後のAIの普及やBeyond 5G/6G時代のデータトラフィック増加を見据え、高い拡張性を備えた大容量のメトロネットワークを整備するとともに、カーボンニュートラルの実現に貢献する持続可能な通信インフラの構築を推進していくと述べている。

▼関係者のコメント
■ソフトバンク 執行役員 テクノロジーユニット統括 モバイル&ネットワーク本部 本部長 大矢晃之氏のコメント
シスコと連携し、日本全国のメトロネットワークにAll optical networkを展開することは、将来を見据えた持続可能な通信インフラの構築に向けた大きな前進です。AIの普及や次世代技術の進展に伴い増大するデータ需要に対応するため、高い拡張性を備えた大容量のネットワークを実現します。さらに、IPと光の技術を組み合わせることで、省エネと柔軟性を両立し、日本社会と産業を支える通信基盤を、強靭かつ持続可能なものへ進化させていきます」

■シスコ アジア太平洋地域 日本サービスプロバイダー事業 プレジデント Vish Iyer(ヴィッシュ・アイヤー)氏のコメント
このたびソフトバンクと共にメトロネットワークにAll optical networkを導入することは、強靭でエネルギー効率の高いネットワークインフラの構築という、両社が共有するビジョンの実現に向けた大きな一歩です。このパートナーシップは、日本のデジタルトランスフォーメーションやAIによる成長を支える、拡張性と環境性能に優れたインフラの提供に注力しています。今後も両社の強みを結集し、日本社会や企業の皆さまにとって、よりグリーンでつながりのある未来の創造に貢献してまいります

※1 通信において、光で届いた信号を電気信号に変換し、処理後にまた光に戻して伝送すること。この変換の過程で大きな電力が必要になる。
※2 コアネットワークとアクセスネットワークを接続するネットワークを指す。
※3 ソフトバンクが従来のメトロネットワークで使用しているルーター、トランスポンダー、光多重装置および光増幅器による構成との比較。



(出典:ソフトバンク Webサイトより)

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