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スズキ、エリーパワーに100億円追加出資 業務提携契約も締結

2023/11/16(木)

エリーパワー株式会社(以下、エリーパワー)とスズキ株式会社(以下、スズキ)は11月14日、循環型社会とカーボンニュートラル社会の実現に貢献することを目指し、追加出資・業務提携契約締結を発表した。
スズキは、2012年に大型リチウムイオン電池および蓄電システムを手掛けるエリーパワーに10億円を出資し、技術交流を図ってきた。今回の契約締結により、スズキはエリーパワーに100億円の追加出資を行い、21.59%の株式を保有する筆頭株主となる。さらに、スズキは、エリーパワーが発行する転換社債型新株予約権付社債150億円を引き受けるという。出資・引き受け手続きは、2023年内に完了する見込みだ。

また、両社は、蓄電システムにも多様なモビリティにも搭載可能なリチウムイオン電池の共同開発にも合意した。今回エリーパワーがスズキから調達する資金は、主に設備投資・共同開発に充当される予定だ。

なお、エリーパワーは、住宅をはじめとする定置用途での独自技術(高安全・長寿命・温度特性)をモビリティ領域でさらに発展させることで、今まで以上に環境・エネルギー問題解決に貢献し、持続可能な社会の実現に尽力していくという。一方、スズキは、今回のエリーパワーとの提携を通じて、モビリティの電動化を加速させ、ユーザーの立場になった製品・サービス作りと、再エネ活用による持続可能なカーボンニュートラル社会への貢献を目指していくと述べている。

▼関係者のコメント
■エリーパワー 会長 吉田博一氏のコメント
この度、スズキ様との技術交流や定置用での実績が実り、スズキ様が手掛けられる多様なモビリティ領域へ参入できることを大変嬉しく思います。当社は創業当初より、定置用途とモビリティ用途に共通で利用可能な大型リチウムイオン電池の実用化を目標に掲げ、大和ハウス工業様が手掛ける高級住宅や賃貸住宅、商業施設、物流倉庫などを中心に蓄電システム領域の市場開拓を先行してまいりました。
今後はこの共同開発を通じて、これまで定置用途で培ってきた独自技術に磨きをかけ、モビリティの電動化に役立つ競争力の高いリチウムイオン電池で貢献するとともに、モビリティ領域ではスズキ様、蓄電システム領域では大和ハウス工業様をはじめとするパートナー企業様との連携の下、循環型社会・カーボンニュートラル社会の実現に向けてさらなる前進をしてまいります。

■スズキ 社長 鈴木俊宏氏のコメント
2012年以降、エリーパワー様とは技術交流を行ってきました。このたびの関係強化により、電動モビリティへの変革が求められる現代において、高安全、長寿命、温度特性などの独自技術や蓄電池活用に関する知見をお持ちのエリーパワー様と一緒に、カーボンニュートラル社会実現に向けた取り組みを推進してまいります。また、環境への配慮と高い性能を両立させたモビリティに適したリチウムイオン電池の共同開発にも取り組みます。スズキは、エリーパワー様および他の出資企業様と連携し、持続可能な環境づくりを進めてまいります。

(出典:スズキ Webサイトより)

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