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水素ステーションへのAEM水電解装置導入と水素製造等、東京ガスが開始

2023/7/18(火)

(左上)AEM水電解装置モジュール外観
(右上)導入したAEM水電解装置と水素タンクの全景
(左下)コンテナ内のAEM水電解装置

東京ガス株式会社(以下、東京ガス)は7月13日、「千住水素ステーション」におけるAEM※1水電解装置を使用した国内初となる水素の製造・販売開始を発表した。

※1 Anion Exchange Membrane(陰イオン交換膜)の略称。(東京ガス プレスリリースより)

AEM水電解装置は、他の水電解方式と比べて新しい技術であり、採用実例がまだ多くない状況だ。一方で、同装置は、構造がシンプルであり、小型のモジュールを組み合わせることで水素製造量を柔軟に調整できる。ほかにも、スペースが限られる場所への導入が期待できること、セル部材※2に用いる材料の選択肢が広く、セルスタックの低コスト化が可能であることなどの特長がある。

※2 触媒、セパレータ、イオン交換膜、集電体等のセル構成部品。(東京ガス プレスリリースより)

今回の取り組みでは、東京ガスがEnapter(エナプター)社製のAEM水電解装置を導入することで、CO2フリー水素の製造・販売を実現する。

なお、東京ガスは、同ステーションへの導入を通じて、今後さらなるAEM水電解装置の適切なシステム構成や運転管理等の知見獲得を進める。その上で、工場や水素ステーション等において、水素使用量実態に応じた規模のAEM水電解装置の導入支援や、水素供給ビジネスの展開を目指すと述べている。

システム全体フロー図



(出典:東京ガス Webサイトより)

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