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豊田合成、未来のクルマの中は猫バスのようにフワフワ?!

2018/1/11(木)

東京モーターショー2017で展示されたFlesby II


2030年頃の超小型モビリティを想定したFlesby II

2030年頃の都市型の超小型モビリティを想定したデザインコンセプトモデルとしてFlesby IIも展示した。エクステリアは、歩行者との接触時に柔らかいボディが衝撃を緩和する安全機能や、LEDの光で周りのドライバーや歩行者などとコミュニケーションする機能などを搭載している。
開発担当者によると、「AIの技術が入っているという想定です。ボディに光が透過するので、AIの意志表示を光で表すことができます」。また、ボディを変形させるために、電気の力で動く次世代ゴム「e-Rubber」の応用が想定されており、完全自動運転の際はクルマの姿勢が変化する。乗降時にはクルマの姿勢が高くなり、走行時は走行安定性のために車高が一段階下がる。高速走行時は風の抵抗を減らすためにルーフ側の後ろも変形する。危険を察知するとボディがせり出して30センチほど膨らみ、光で知らせてくれる。
高分子材料メーカーの知見を生かし、素材はファブリックで中はウレタンだ。担当者は「樹脂でボディの軽量化を図ることによりEVの航続距離が延びます。金属よりもデザイン性の向上にも貢献できます」と語る。

 

まるで猫バス?!フワフワの車内

インテリアコンセプトは乗員を包み込む柔らかな質感を持つ素材のほか、LEDによる癒しの空間の創出や、クルマと乗員が意思疎通できるコミュニケーション機能。デザイン企画部 企画開発室 渡邉千穂氏によると、「まるで猫バスに乗っているような、雲に上にいるような柔らかい乗り心地を楽しんでいただけます」。シートが膨らんで体を包み込むので、シートベルトは使わないという想定だという。

右:デザイン企画部 企画開発室 渡邉千穂氏



また、素材そのものが光を透過するので、シートを触ると光で反応する。自宅到着時には夕方の光を出し、安心させてくれるという。他にも、クルマそのものと遊ぶといったコミュニケーション機能が搭載されている。光った場所を触ると、スイッチ機能として使用でき、それをクルマとのコミュニケーションに利用できる。

光った場所を触ることでクルマとコミュニケーションができる(Flesby II)



 

インテリアの構想は主に女性メンバーで行われた。女性4人で、どのような過ごし方をしたいかというアイディアを出し合い、技術者から素材などのアドバイスをもらいながら試作を重ね、約1年の構想期間を経てコンセプトが完成したという。
豊田合成の自動運転を想定した未来感溢れるクルマはワクワクが詰まっていた。あくまでもコンセプトカーだが、目をつぶったままのアームレスト上での操作やシートベルトが不要という想定など、自動運転時代には「あったらいいな」というアイディアが満載で2030年の到来が楽しみになるような展示だった。

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