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トヨタ北米事業体、グリーン水素生成施設「Tri-Gen」竣工

2023/9/13(水)

Tri-Gen

トヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)は9月7日、北米事業体であるToyota Motor North America, Inc.(以下、TMNA)が、グリーン水素をオンサイトで生成する施設「Tri-Gen(トライジェン)」を竣工したと発表。100%再生可能エネルギー由来のカーボンニュートラル(CN)な港湾オペレーションの実現を目指すという。
同施設は、カリフォルニア州ロングビーチ港の物流拠点トヨタロジスティクスサービス(以下、TLS)に建設したものだ。燃料電池発電事業を手がけるFuelCell Energy社が運営しており、2.3メガワットの発電が可能な燃料電池(FC)発電所および水素ステーションを併設している。

また、同施設は、畜産場の家畜排泄物や余剰食品等の廃棄物系バイオマスから水素を取り出し、燃料電池を用いて発電することで、再生可能エネルギーから水素・電気・水の3つの物質を生成する。TMNAは、FuelCell Energy社からこれらの水素・電気・水を20年間購入する契約を締結している。

さらに、Tri-Genでは、日当たりで2.3メガワットを発電し、そのうちTLSの物流オペレーションで必要な分を使用する。一方、日当たりで約1.2トンの水素を生産し、燃料電池車MIRAIへの供給分として使用する。港湾オペレーションに使用する大型商用トラックなど、他の燃料電池車両にも供給可能だ。くわえて、日当たり1400ガロン(≒5300リットル)の水を生成し、同港から販売店に配送する車両の洗車作業に使用する。これにより、水道水の消費を年間50万ガロン(≒約190万リットル)削減可能だという。

また、Tri-Genでは、TLSのオペレーション支援により、発電由来のCO2排出量を年間9000トン以上削減することが期待できる。年間6トン以上の発電由来のNOx(窒素酸化物)排出を防ぐことにつながるほか、港湾業務での燃料電池トラックの使用により、年間42万ガロン(≒159万リットル)以上のディーゼル燃料の消費量を削減できる可能性があるとのことだ。ほかにも、TLSで使用されなかった余剰電力は、同州のBioMAT※プログラムに基づき、地元の電力会社であるサザン・カリフォルニア・エジソン社に供給され、地域の電力安定供給に貢献するという。

※ Bioenergy Market Adjusting Tariff:3000kW以下のバイオマス由来の発電に関する固定価格買取制度(プレスリリースより)
なお、トヨタは、今後もカーボンニュートラルの実現に向けて、グローバルで志を同じくするさまざまな業界・分野・地域の「仲間」とともに、水素の利活用を通じ、水素社会の構築にチャレンジしていくと述べている。

■TMNA Chief Administration Officer クリス・レイノルズ氏のコメント TLSのロングビーチ拠点は、物流オペレーションに、バイオマスから生み出されたクリーンな水素と電力、さらにはFC発電の際に生じる水を活用することで、トヨタの物流拠点のCNオペレーション化の先駆けになります。FuelCell Energy社との協力により、トヨタのCO2排出量削減目標の達成を支える世界最大規模の施設が完成しました

(出典:トヨタ Webサイトより)

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