サブスク電動自転車の管理DXへ、サイクループとTTSが協業 GPS活用で盗難対策・保守効率化に成果
2025/8/26(火)
電動アシスト自転車のサブスクリプションサービス「NORUDE」を運営するサイクループと、GPS端末を開発するTTSは、車両管理のDX化に向けた協業を発表した。TTSのGPS端末を自転車に搭載する実証実験を行い、リアルタイムでの稼働状況の可視化に成功。盗難対策や保守管理の効率化に繋がる成果が得られたとしている。
都市部を中心に電動アシスト自転車の定額レンタルサービスの需要が急増する一方、事業者側では多数の車両の稼働状況把握や盗難対策、点検作業の負担増が課題となっていた。
今回の実証実験では、この課題解決を目指し、TTSのGPS端末「TTA-01A」を「NORUDE」の車両に搭載。その際、TTSが自転車の構造に最適化した専用ハーネスを短期間で独自に開発し、自転車本体からGPS端末へ安定的に給電する仕組みを構築した。これにより、定期的な充電作業が不要となり、長期的な安定稼働を実現した。
実験の結果、走行中・停車中を問わず正確な位置情報や走行ルートをクラウド上でリアルタイムに把握できることを確認。このデータを活用することで、万一の盗難時の迅速な追跡や、走行距離に応じた計画的な保守整備が可能となり、運用全体の効率化が図れることが実証された。
サイクループは今後、今回の成果を基に整備スケジュールの最適化や盗難防止通知機能などの実装を検討中だ。TTSは今回の知見を活かし、多様なモビリティ領域でのソリューション展開を推進する方針である。