ユビ電、既築マンションの全駐車区画に認証課金のEV充電コンセント設置
2022/1/28(金)
ユビ電株式会社(以下、ユビ電)は、神奈川県横浜市の既築分譲マンション「ティーエイチスクエア新子安」において、全国で初めて全駐車区画にWeChargeで認証課金するEV充電コンセントを設置した。1月27日付のプレスリリースで明かしている。
今回の取り組みは、国の「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金(車両・充電インフラ等導入事業)」を活用したものだ。ユビ電が、マンション駐車場に新たに電気を引き込み、駐車場の全区画に専用200V EV充電コンセントを導入している。これにより、戸建て住宅の車庫と変わらず、誰にも気がねすることなく、マンション駐車場でいつでもEVを「おうち充電」することが可能だ。電気自動車の最大のメリットは、燃料補給のために移動する必要がなく、自宅や職場などでEVを長時間駐車するときに充電ができることだ。しかし、マンションやアパートでは、戸建て住宅と比べてEV充電設備の整備が遅れている。
ユビ電は、WeCharge電気自動車充電サービスを提供している。同サービスの特徴は、スマートフォンのWeChargeアプリで充電開始・終了制御やキャッシュレスでの充電料金を支払えることだ。これにより、充電に使用した電気量を管理することができる。新築マンション・既築マンションを問わず、平面駐車場や自走式駐車場であれば、全てのマンションに導入可能だ。
また、WeChargeでは、施設全体の電力需給量とEV充電量の調整を可能とするディマンドコントロール機能も提供している。マンション居住者向け充電設備設置サポートでは、受益者負担の仕組みを提供し、住民総会・理事会での合意形成つくりも支援している。
さらに、ティーエイチスクエア新子安管理組合は、管理会社である株式会社ビルセンターと共に、災害時の利用細則を取り決めている。具体的には、マンションで電気が使えなくなったとき、電気自動車を非常用電源として活用し、全住民のスマートフォンなどにEVから給電協力する。EV充電コンセントを駐車場に導入することで、マンションの資産価値と災害対応力(レジリエンス)を同時に向上させる。
なお、ユビ電は、マンション駐車場へEV充電設備を導入提案し、マンションでも「おうち充電」できる快適なEV充電インフラを整えていくという。そして、IoT技術でシンプルに社会課題を解決し、駐車時間を味方にする充電サービスを創出すると述べている。