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UDトラックス、日本通運、ホクレン レベル4の自動運転技術搭載トラックで共同実証実験

2019/7/24(水)

UDトラックス株式会社(以下、UDトラックス)、日本通運株式会社(以下、日本通運)、ホクレン農業協同組合連合会(以下、ホクレン)は農産品の輸送力確保、トラックドライバー不足の解決に向け、北海道庁の協力のもと、レベル4技術を用いた自動運転の共同実証実験を行うことを発表した。
現在日本では労働人口の高齢化や人口減少による労働力不足がと深刻化しているが、中でもトラックドライバーの人手不足は大きな課題であり、とある研究機関のレポートでは2027年には需要に対して24万人(25%)も不足するといわれている。しかし貨物物流全体においては、農産物など一次産品をはじめとした、いわゆる商流貨物輸送が圧倒的なウェートを占めており、ドライバー不足が深刻化すると日常生活、ひいては日本経済の停滞につながりかねない事態も懸念されている。

これまでも一貫パレチゼーション※1やモーダルシフト※2の推進などの取り組みを行っていたが、人材不足のさらなる拡大に対応するため、自動運転をはじめとした次世代技術の活用によるイノベーションに大きな期待が寄せられている。

このような背景を踏まえ、今般、将来に向けた更なる輸送の効率化の取り組みの一つとして、3社は、ホクレンが保有する製糖工場と集積施設において、UDトラックスが開発したレベル4技術搭載の自動運転トラックを使用した実証実験を行う。日本通運は、自動運転技術を使用した輸送業務の効率化に関して、輸送事業における多岐にわたる知見を活かしアドバイスを行う。
また今回の実証実験に際しては、自動走行実証試験に最適なフィールドとして積極的に実験を誘致している北海道庁が全面的な協力をしている。北海道庁では、2016年に「北海道自動車安全技術検討会」を設置し、全国に先駆けて産官学連携のもと、自動走行に関し、実証試験の円滑化と研究開発促進のための環境整備や情報提供を行う。

今回の共同実証実験の実施を通じ、社会実装に向けたユースケースや課題を抽出し、物流のさらなる効率化に向けた仕組みづくりを加速させる。

共同実証実験の概要

実施期間
2019年8月から約1ヵ月間

走行ルート
「ホクレン中斜里製糖工場」構内の敷地(てん菜運搬ルート、構内受入場、およびてん菜受入投入口周辺など)などてん菜集荷運搬コースを想定した実験用のルート

実施内容
UDトラックスが製造する大型トラック「クオン」をベースとし、レベル4自動運転技術を搭載した車両1台を使用。(自動走行には安全確保のため、ドライバーが乗車する。)

また実証実験の一部については、日程を定め、関係者に公開する予定。

※1 産地や製造地から消費地までの輸送を一貫してすべてパレットで行う輸送方式
※2 トラックだけでなく鉄道コンテナや内航海運を活用した輸送方式

 

 

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