Will Smart、長崎県平戸市での公共ライドシェア実証運行で初乗客
2024/12/16(月)
株式会社Will Smart(以下、Will Smart)は12月13日、システム基盤を提供する長崎県平戸市の公共ライドシェアの実証運行が2024年12月7日に初めての乗客を迎えたことを記念して、運行主体である一般社団法人平戸観光協会と共に平戸城で運行、開始記念式典開催を発表した。
同社が提供するシステム基盤では、利用者予約システム、運行管理/予約管理システム、ドライバー用アプリ、IoT車載デバイスなどライドシェアの運営に必要な機能を一括で提供。運行管理者、ドライバーならびに乗客の利便性に配慮した設計となっている。
また、このシステム基盤では、乗客は、利用者予約システムから日時と出発地点、到着地点を指定し、乗車予約を行います。運賃は定額制と距離制を選択することが可能で、予約時に支払いを済ませる形になっている。一方、運行管理者は、運行管理/予約管理システムでGPSの緯度・経度情報から車両の走行ルートを確認したり、法定外の速度や実車状態での長時間の停車などを把握できる。
なお、同社は、平戸市での実証運行を通じて得られたフィードバックをもとにさらなるサービスの改善を図り、新たな交通手段の選択肢の一つとして公共ライドシェアを確立したいという。そして、今後も地域の皆様と協力しながら、交通空白地の解消に向けた取り組みを進めていくと述べている。
▼関係者のコメント
■平戸市長黒田成彦氏のコメント
平戸市では平戸観光協会や関係各社が協力し公共ライドシェアの導入に向けて取り組んでいましたが、これほど早く実現するとは思いませんでしたし、初めての乗客が海外からいらっしゃったことに驚きと感動を覚えています。まだ始まったばかりの取り組みで軌道に乗るまでにはまだ時間がかかると思いますが観光客の移動の足としてのニーズに応えられるようさらにアップデートしていきたいと考えています。
■初回利用者 金 賢善氏、寶美氏のコメント
わたしたちはクリスチャンなので、以前から平戸ザビエル記念教会や隠れキリシタンにまつわる世界遺産に興味があり平戸を訪れてみたいと思っていました。しかし、長崎空港からの移動の足を確保するのが難しく、実現していませんでした。このライドシェアは平戸観光協会のホームページを見て知り、オンラインで予約しました。バスや電車を乗り継いで長崎空港から平戸まで来るのは大変だと思いますが、ライドシェアを利用することで快適に旅をすることができました。道中では海沿いを列車が走る風景がとても美しく、印象に残っています。今日はこれから平戸城の城泊を利用するのを楽しみにしています。