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ゼンリンやヤマト運輸ら、路線バスを活用した貨客混載の実証実施

2023/3/7(火)

実証イメージ

秩父市生活交通・物流融合推進協議会は、埼玉県秩父市の大滝地域において、買い物支援の実証実験を3月3日に実施した。株式会社ゼンリン(以下、ゼンリン)が3月6日付のプレスリリースで明かしている。

秩父市の大滝地域では、人口減少による生活品などを購入できる小売店の減少や、高齢化に伴う運転免許証の返納により、購入先や購入品の選択肢が限られており、日常生活の維持に課題がある。同協議会では、これらの山間地域の課題解決に向け、2020年11月より物流・公共交通ネットワーク「秩父モデル」の構築に取り組んでいる。

今回の実証では、2022年度の実証の残課題であった「荷物引継ぎ時のオペレーション」を実装を見据えて調整し、地域課題の解決と事業者の輸送の効率化を目指す。具体的な流れとしては、利用者が、WebまたはFAXでスーパーマーケットに商品を注文。ヤマト運輸株式会社が、定時定路線で運行している既存の路線バスに注文商品を積み込む。その後、西武観光バス株式会社が、貨客混載で西武秩父駅~大滝温泉遊湯館まで商品を運ぶ。

大滝温泉遊湯館から大滝地域の個人宅までの配送は、株式会社アズコムデータセキュリティが担当する。配送ルートは、ゼンリン提供のゼンリン住宅地図を活用したナビゲーションアプリで作成したものだ。

なお、同協議会は、今年度に実証実験を通じて得られた成果を踏まえ、買い物支援サービスのオペレーションやコスト面での課題を抽出・整理する。そして、来年度以降には、今年度に同協議会で実施した「埼玉県秩父市の山間地域における共同配送サービス」と連携し、1つの物流サービスモデルとして実装を目指すと述べている。



実証概要(上)
実証の様子(下)


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