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軽自動車にも空間デザインの自由度を ―ZF社が業界初のブレーキシステムを市場投入

2020/3/13(金)

ドイツに本拠を構える自動車部品サプライヤー、ゼット・エフ・フリードリヒスハーフェン社(以下、ZF)は、業界初となる「フロント電動パーキングブレーキ」を市場投入すると発表した。同ブレーキシステムの普及が実現すれば、従来のハンドブレーキレバーやパーキングブレーキペダルをスイッチへと置き換えることができ、自由度の高い車室デザインが可能になるという。

■小型車へのEPB導入で、車室デザインの自由度が高まる

ZFの発表によると、現在電動パーキングブレーキ(EPB)の導入が、アッパー、ミディアム、コンパクトといったそれぞれの車両クラスで進んでおり、ハンドブレーキレバーのないコックピットデザインが増加している状況にある。2001年にZFはリアアクスル電動パーキングブレーキを業界で初めて量産。これまでに全世界で7,800万台を超える車両に搭載されている。その一方で小型・超小型車(日本では軽自動車が該当)などでの導入はいまだに限定的だ。
※数値はZFのプレスリリースによる。

ZFが今回量産を開始する業界初のフロントEPBは、小型・超小型車への導入も可能だとしている。EPBを導入すれば従来のハンドブレーキ(サイドブレーキ)レバーやパーキングブレーキペダルをコンパクトなスイッチに置き換えることができる。結果、室内空間に余裕が生まれ、軽自動車などの超小型車でも自由度の高いインテリアデザインが可能になるという。なお、生産は韓国と中国で開始する予定だ。

■フロントEPBによる小型車向け機能の強化

EPBは、従来のパーキングブレーキ機能に加えて、オートホールド機能によって坂道発進も容易に行うことができる。また、EPBの機能であるドライブ・アウェイ・アシストによって、停止・発進を繰り返す渋滞時などの走行シーンでも、ドライバーの負担を大幅に軽減することが可能だという。さらに、滑りやすい坂道での駐車時には、フロントアクスル(前輪の車軸)のより高い静的荷重で停車させることができるため、安全性を向上が期待できるとしている。

ZFのフロントEPBは、フロントキャリパーの構造に変更を加えれば導入でき、リアのドラムまたはディスクブレーキからマニュアル操作時のパーキングブレーキに必要な構成部品を省略できる。さらに電子構成部品やソフトウェアは既存のESC制御ユニットに統合が可能できるため、結果的には車両システムからリアマニュアルパーキングブレーキシステム分の重量を減らすことが可能になるという。

・ZF アクティブ・セーフティ事業部 シニア・バイスプレジデント マンフレッド・マイヤー氏のコメント
「ZFのフロントEPB技術は、業界に真のイノベーションをもたらすものです。小型車や超小型車にも、EPBを導入してそのメリットをフル活用できるようになります。ドライバーも、高い安全性と快適性を得ることができます」。

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