伊藤慎介の”Talk Is Cheap” ~起業家へと転身した元官僚のリアルな産業論 第4回 起業未経験者がベンチャー起業をあおるのはどうなのか
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2017/5/7(日)
起業直後のことである。それまでにお付き合いのあったダイヤモンド社からの依頼を受け、ダイヤモンド・オンラインに「元経産官僚・伊藤慎介の“天落”奮闘記」という連載を担当させていただいた。
起業から3カ月後の2014年12月に掲載が始まり、最終回である第10回が掲載されたのは起業から半年後の2015年4月22日である。
今になってその最終回である第10回を振り返ると、そのタイトルは「起業で仕事は100倍楽しくなる ! リスクを恐れず未来を創ろう」となっており、何となく起業することをお勧めするような内容となっている。
http://diamond.jp/articles/-/70504
起業してから2年4か月が経過したが、この短い間でもこれまでの経験はスリル満点であり、相当な凸凹道であった。そして今も様々な不透明感がある中で会社の経営に携わっており、一つの判断ミスが会社全体の存否につながる緊張感のある毎日を送っている。
そういう経験を積み重ねていくと、安定した職業である公務員の人たちや様々なセーフティーネットが用意されている大企業の人たちに対して、安易に起業をお勧めしてはならないと思い始めており、過去に書いた自らの連載の主張に対して否定的になりつつある。
しかし、世の中は依然として“起業をあおる”雰囲気が蔓延しているように感じる。







