全旅とネットスターズが業務提携 宿泊施設のBtoB決済キャッシュレス化を推進
2025/11/17(月)
旅行業界の業務サポートを手掛ける全旅と、決済ゲートウェイプロバイダーのネットスターズは、宿泊事業者を対象とした企業間(BtoB)決済のキャッシュレス化推進に向け、戦略的業務提携を締結した。ネットスターズの決済ソリューションを活用し、海外旅行代理店などとの取引における宿泊施設の業務負荷を軽減する新サービス「全旅グローバルペイ」を2025年12月に開始する。
訪日外国人旅行者の増加などにより観光需要が回復する一方、宿泊事業者にとっては、海外の新たな旅行代理店との取引に伴う与信管理や請求業務の複雑化、経理業務の負荷増大が課題となっている。
この課題を解決するため、両社はそれぞれの強みを活かして提携。全旅が持つ全国の宿泊施設との広範なネットワークと、ネットスターズが持つ多様な決済手段に対応したゲートウェイ技術を組み合わせる。
提携の第一弾として、2025年12月に新サービス「全旅グローバルペイ」を開始する。これは、ネットスターズが提供する企業間キャッシュレス決済ソリューション「StarPay-Biz for Hotel」を基盤としたもの。海外の旅行代理店やオンライントラベルエージェントとの宿泊代金決済において、これまで請求書ベースで行われていた煩雑なプロセスをキャッシュレス化・自動化する。これにより、宿泊事業者は請求・入金管理の業務負担を大幅に軽減できるとともに、未回収リスクも低減できる。
全旅は、同社がすでに展開している旅行会社と受入施設の精算を一元化する「全旅クーポン」などの既存サービスと連携させながら、全国の提携施設へ「全旅グローバルペイ」の導入を推進。ネットスターズは、その導入を全面的にサポートする。
両社は、この提携を通じて宿泊・観光業界のDXを加速させ、事業者のインバウンド需要取り込みを支援することで、日本の観光産業全体の発展に貢献していくとしている。







