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食品・医薬品の温湿度を管理 AIoTクラウドがソリューション提供開始

2021/1/12(火)

温湿度管理ソリューション (イメージ図)

温湿度管理ソリューション
(イメージ図)

AIoTクラウドは8日、位置情報などを測定するサービスLINC Biz mobilityと連携できる温湿度の測定・管理ソリューションの提供を開始した。

全ての食品等事業者は、食品衛生法の改正に基づいて、製品の安全性を確保するHACCP(ハサップ)に沿って、運搬も含めた全工程での衛生管理体制を2021年6月までに整備することが義務づけられている。医薬品においても、流通過程における品質保証を目的としたGDPガイドラインが交付された。
※Hazard Analysis and Critical Control Point

LINC Biz mobilityは、さまざまなデータの測定が可能なテレマティクスサービス。位置データ、加速度データ、角速度データなどを計測し、直接利用者のシステムに取り込む。LINC Biz mobilityと温湿度センサーを連携させることで、温湿度センサーが取得したデータをクラウドに送信、記録・保管、異常の検出・レポート作成などの機能を一括して提供する。

今回の温湿度管理ソリューションの特徴は、既存車両でも導入可能、事業者のHACCPおよびGDP対応支援、保冷ボックスや配送用カート(カゴ車)の温湿度管理への対応の3点だ。既存車両に導入するときには、GPSモジュール端末とセンサー親機を運転席などに、センサー子機を荷室に設置する。これにより、穴あけ工事などをせずに温湿度管理が可能となる。
左からRTR501BL子機<br> RTR501BL親機<br> GPSモジュール端末

左からRTR501BL子機

RTR501BL親機

GPSモジュール端末



また、異常の検出・レポート作成機能によって、事業者のHACCPおよびGDP対応を支援する。荷物の温湿度が事業者の設定した管理基準を保っているかを監視し、異常を検出したときには、管理者に通知が届く仕組みだ。時系列で記録された位置情報や温湿度の推移を表形式で出力することもできる。
記録された位置情報と<br> 温湿度の推移

記録された位置情報と

温湿度の推移



今回発表したソリューションは、複数の親機をマスター設定することや、複数の子機をグループ化することも可能だ。これにより、子機を保冷ボックスや配送用カート(カゴ車)に設置することで、荷物の移動中でも各拠点やトラックの親機を経由して温湿度管理ができる。既存の流通管理システムへデータを送信することもできるため、上流から下流まで一貫して管理システムを構築することも可能だ。
保冷ボックスや 配送用カートの温湿度管理

保冷ボックスや

配送用カートの温湿度管理



なお、AIoTクラウドは今後、旭化成と協業して今回のソリューションを活用した保冷ボックス輸送中の温湿度データ取得と、鮮度算出に関するサービス展開に向け、検証を進めると述べている。

(出典:AIoTクラウド Webサイトより)

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