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アイサンテクノロジーら、EVによる自動運転レベル2の実証実験実施

2021/11/17(水)

実験車両

アイサンテクノロジー株式会社(以下、アイサンテクノロジー)は、長野県塩尻市で長野県初となる「自動運転レベル2」の実証走行に協力すると発表した。11月16日付のプレスリリースで明かしている。

同社は、一般財団法人塩尻市振興公社を代表団体とする自動運転車両やAI活用型オンデマンドバスなどの実証実験に2020年度より参加している。同実証の目的は、長野県塩尻市において、より暮らしが便利になる公共交通だ。株式会社ティアフォー、および損害保険ジャパン株式会社と共に参加している。

塩尻市は、2つのJR駅を中心にそれぞれ形成された市街地と、その周辺に点在する農山村地域からなるコンパクトな田園都市だ。コミュニティバスを中心とした地域公共交通が運用されているが、ドライバーの担い手不足や、移動ニーズと路線・ダイヤとの乖離等の課題を抱えている。

同プロジェクトの目的は、持続性の高い地域公共交通の構築だ。拠点内移動のオンデマンド化と拠点間移動を自動運転化し、双方をシームレスに接続する“塩尻MaaS”として官民連携体制で運営している。

2021年度の実証実験では、EV車両を用いて、運転者が操作の責任を持った上で、特定の条件下においてハンドルやアクセル、ブレーキなどの操作をシステムが自動で行う。自動運転技術の実験とグリーンスローモビリティの実験を兼ねて実施するため、低速(時速約20km)で一般公道を走行する。

また、アイサンテクノロジーは、2020年1月に、塩尻市を中心とした自動運転技術実用化に向けた包括連携協定に中心企業として参画。市内での自動運転実証実験を進める準備を進めてきた。同プロジェクトと連携することにより、さらに実用的で公共交通に資する実証実験として、将来のレベル4の実用化を目指した取り組みを積極的に進めると述べている。

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